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流出した情報で振り込め詐欺、「2次被害」の懸念が現実に

流出した情報で振り込め詐欺、「2次被害」の懸念が現実に

Posted April. 10, 2014 03:21,   

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銀行やクレジットカード会社から流出した個人情報が、2次的犯罪に悪用されかねないという懸念が、現実のものとなった。昨年、都市銀行から流出した個人金融情報が、振り込め詐欺に利用されたことが初めて確認されたのだ。

ソウル江北(カンブク)警察署は昨年、韓国シティバンクから流出した個人情報を利用し、銀行を詐称して、融資金を横領した容疑(詐欺及び個人情報保護法違反)で、イ某容疑者(43)など4人を拘束し、テレマーケッターのソ某容疑者(25)など、5人を在宅起訴したと、9日明らかにした。イ容疑者らは、3月中旬から約半月の間、京畿高陽市(キョンギ・コヤンシ)のオフィステル2ヵ所にテレマーケティングの事務所を作り、被害者10数人から合わせて3700万ウォンあまりを騙し取った容疑がもたれている。

容疑者らは、シティバンクから流出した個人情報7000件あまりのうち、1912件を利用して、従来の銀行融資者のうち、融資金利が10%以上の高金利融資者らに近づいた。融資者らに銀行職員や庶民金融センターの関係者などになりすまして、「低金利融資に切り替えることができる。そのためには、高金利融資実績を積まなければならない」ともちかけた。貸付業者などを通じて融資を受けるよう勧めた後、融資金を自分らの他人名義の口座に入金させる手口を使った。

また、融資関連書類が必要だと主張し、キャッシュカードの番号や暗証番号など、追加の個人情報326件を収集し、これを1件当たり1万ウォンでネット上に売り返した。彼らが、振り込め詐欺を働く前に予め確保した情報は、名前や連絡先、融資額、融資利息、融資残高、融資日付け、融資満期日、会社名、住民登録番号の9件だ。被害者らは、自分が何時、どれだけ融資を受けているかわかっている状態で電話がかかってきたため、該当銀行の職員が低金利サービスを紹介するのだとばかりに思い込んで、彼らの言葉に簡単に従ったという。

これに先立って、昨年4月、シティバンクの元職員のパク某氏(38)が、会社のコンピューター網に保存されていた3万4000件あまりの融資債務客情報を、A4サイズ用紙1100枚余りにプリントして、融資募集者に渡し、12月に摘発された。シティバンクの関係者は、「1912件関連の客らに携帯メール(SMS)や郵便物で一々個別通知しており、該当内容をホームページに掲載した」とし、「2次的被害については、事実関係を確認し、法的検討を経て補償することになるだろう」と話した。

今年1月は、KB国民(クンミン)とロッテ、NH農協カードの3社から、計1億400万件の個人情報が流出しており、カード顧客らの懸念も高まっている。