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赤十字の実務チャンネルで離散家族再会の定例化は可能か

赤十字の実務チャンネルで離散家族再会の定例化は可能か

Posted March. 06, 2014 03:31,   

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政府が、離散家族問題の抜本的な解決策を協議する南北赤十字実務接触を12日に行うことを北朝鮮に提案した。統一部は、「離散家族再会の定例化を求める朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の3・1記念日演説の後続措置だ」とし、北朝鮮の対応を求めた。朴大統領は4日、閣僚会議でも、離散家族の生死確認や書信交換、映像再会などで北朝鮮と協議するよう指示した。高齢の離散家族のことを考えれば、最初に解決しなければならない人道的問題だ。

今回、赤十字実務接触を提案した統一部は、金奎顕(キム・ギュヒョン)大統領国家安保室第1次長とウォン・ドンヨン統一戦線部副部長が先月の高官級接触で離散家族再会の実施を決定する前、昨年8月に「金剛山(クムガンサン)離散再会」に合意したが、秋夕(チュソク、陰暦の8月15日)の4日前に取り消された。北朝鮮は、野党統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)議員の裁判を理由に再会の約束を反故にした。政府は、赤十字接触の提案に対して「重要なことは格や級よりも、実質的に人道問題を解決することだ」と強調したが、北朝鮮の出方は分からない。

昨年6月にも、南北は開城(ケソン)工業団地の正常化、金剛山観光、離散家族問題などを協議する当局会談をソウルで開くことを決めたが、首席代表レベルに対する意見の相違のため実現しなかった。韓国側は、金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長の参加を求めたが、祖国平和統一委員会の姜志英(カン・ジヨン)書記局長を出したため、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官の代わりに金南植(キム・ナムシク)次官を出した。これに対して北朝鮮が反発し、状況は一変した。

南北が離散家族問題を協議したのは1971年8月に大韓赤十字社が提案してからだ。1972年8月の第1回本会談で、南北赤十字は離散家族の生死と住所の確認、自由な訪問と再会、書信の往来、自由意志による再結合、人道的問題の5つのテーマに合意した。しかし、南北関係が揺れ動く度に離散家族問題は後回しにされ、約40年が経過して今まで、一過性の出会い以上の解決策はなかった。

政府は、韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」が今日終われば、再び対話ムードが醸成されると見ているが、楽観視できない。北朝鮮は最近、西海(ソヘ、日本海)上の北方限界線(NLL)を越え、ミサイル放射砲の発射で軍事緊張を高め、韓国に対する中傷を再開し、自らが誹謗禁止を約束した「重大提案」を破った。「手の平は合ってこそ音がする」という諺は南北関係にも例外ではない。