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[オピニオン]韓国スケートの奇跡

Posted February. 03, 2014 08:17,   

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1924年、フランスのシャモニーで初めて開催された冬季五輪は、主に欧州と北米地域で行われた。この地域を外れたのは、2度あった日本大会だけだった。歴代の開催地はいずれも地球の北半球に位置し、「お金持ちの国」という共通点を持つ。7日、ソチで冬季五輪を開幕するロシアは五輪史上最大の500億ドル(約53兆ウォン)を投入して「お金の祭り」に加わった。

◆冬季スポーツの特性から暑い気候の国は参加することすら難しい。選手の掘り出しと練習が事実上不可能なためだ。室内スケート施設が発達し、冬季種目が拡散する契機が作られたものの、やはり金が要る。18年平昌(ピョンチャン)冬季五輪のために建てるボブスレー競技場の場合、建立費用が1200億ウォンに達する。開発途上国は手の届かない金額だ。歴代冬季五輪で金メダルをたくさん取った国は、ノルウェー、米国、ドイツ、オーストリアの順だ。いずれも国民所得が高い国々だ。「金持ちの五輪」と皮肉られてもしょうがない。

◆経済力が先進国に及ばない韓国の善戦は、他の国には興味深い研究対象だ。韓国が冬季五輪で取ったメダルは金メダル23個を含めて45個で、同じアジア圏の中国(44個)と日本(37個)を追い越す。今度の五輪でもショートトラックなどで非西欧圏としては最も強力な存在に浮上した。秘訣はどこにあるだろうか。

◆これまで37個のメダルを獲得したショートトラックは韓国の看板種目だ。韓国人が瞬発力、敏捷性で西洋人より優れた点を活用し、スキルの開発に絶えずまい進した。フィギュアスターのキム・ヨナは、国家的な育成システムではなく、「タイガー・ママ」の母親の17年の熱情の上で誕生した。一言で「隙間の戦略」と「母親の力」が韓国スケートの奇跡を生んだ。もしかすると韓国が歩んできた道とも似ている。しかし、冬季五輪の代表種目のスキーなどではまだまだ世界のレベルとは距離がある。韓国スケートの限界かも知れない。ソチ五輪に出場する韓国選手団は歴代最大規模だ。主力種目と共に弱い種目でもどれほど善戦できるか気になる。