Go to contents

高校生時代の砲撃経験、故郷を守りたいと決心 延坪部隊のイ・ソンウォン一等兵

高校生時代の砲撃経験、故郷を守りたいと決心 延坪部隊のイ・ソンウォン一等兵

Posted November. 21, 2013 03:35,   

한국어

20日午後、延坪島南部里(ヨンピョンド・ナムブリ)の平和公園。北朝鮮の黄海道沖合いの島々が一望できるこの公園には、02年発生した第2延坪海戦で死亡したユン・ヨンハ少領ら海軍将兵6人と、10年、北朝鮮の砲撃で殉死した海兵隊員ソ・ジョンウ下士、ムン・グァンウク一等兵の胸像が、11年に建立された。

今年2月、海兵隊に志願入隊して延坪部隊作戦課に勤務しているイ・ソンウォン一等兵(20、写真)は同日、ソ下士とムン一等兵の胸像の前に菊1本を捧げ、頭を下げて追慕した。延坪島が故郷のイ一等兵は、延坪高校2年生のとき、北朝鮮の挑発を経験した。

「模擬テストが行われていたんですが、砲弾が絶えず空から飛んできました。学校周辺で火の手が上がって、本当に戦争が起こったと思ったんです」

一瞬にして島が廃墟と化していく様子を目にして、祖父母と一緒に避難していた彼が島に帰ってきたのは翌年3月。砲弾に壊された住宅や家の全ての窓ガラスが割れているのを見て、北朝鮮の蛮行に憤りを感じた。北朝鮮挑発の衝撃によるトラウマ(精神的外傷)に悩まされる友だちが多かったが、心を鬼にして勉強をし続けた。

イ一等兵は昨年、豊川(ブチョン)大学生活体育学科に入学して在学の途中、入隊した。海兵隊副士官として勤務した祖父(75)と父(1993年死亡)に続き、3代が海兵隊の家族になった。子供の頃から軍隊に入隊する年になると、海兵隊に行くのが当たり前だと考えていたが、北朝鮮の挑発を直接経験してからはその決心をさらに硬くなった。

イ一等兵は、北朝鮮挑発3周年を控えている延坪部隊の雰囲気の中で、「殉職したソ下士とムン一等兵の死が無駄にならないように、全ての将兵が強い戦闘意志を燃やしつつ、毎日3〜4回も状況訓練に取り組んでいる」とし、「北朝鮮が再度挑発してきたら、断固として対応し3年前の代価を払わせる」と話した。今年、政界で攻防が繰り広げられた北方限界線(NLL)放棄議論については、「NLLは大韓民国の平和と安定を守る安保の最前線であり、マジノ線であるため、一寸も譲歩できないという考えで延坪島を守っている」と語り、歯を食いしばった。イ一等兵は除隊後学業を修め、故郷に帰って子供と老人のための生活体育指導者になるのが夢だと話した。