日本政府が22日、島根県が主催する「竹島(独島の日本名)の日」の行事に、次官補級の人物を派遣することを検討しているという。同行事に、国会議員が個人的に出席したことはあるが、政府高官が出席するのは今回が初めてだ。
16日付の朝日新聞によると、安倍晋三政権は、「竹島の日」の行事に、現職の参議院議員で次官補級の島尻安伊子内閣府政務官を派遣することを検討している。
島根県は同行事に、安部首相も招待した。しかし、三日後の25日、朴槿惠(バク・グンへ)大統領の就任式が予定されているだけに、首相、または閣僚が出席するよりは、その下の政務官を送るのが妥当だと判断したと、同紙は伝えた。
06年2月の初行事の時は、国会議員は一人も出席しなかったが、2度目の行事には国会議員4人が出席した。昨年は、当時の与党民主党所属の議員2人を含め、国会議員13人が出席した。年々その規模が膨らんでいる。今年は、小泉純一𩒐元首相の息子である小泉進次𩒐青年局長、細田博之幹事長代行など、自民党幹部らが出席するという。
一方、日本首相直属の教育再生実行会議は15日、生徒の心性教育のための学習指導要領に、道徳を正式カリキュラムとして盛り込むよう、政府に要求することにしたと、読売新聞が報じた。主務省庁の文部科学省は、同報告書がまとまれば、本格的に検討する予定だ。
これに先立って、安部首相は07年、「第1次安部内閣」で道徳の正式カリキュラム化を推進したが、「計量化の難しい道徳領域について、点数をつけなければならない」ということを理由に、文部科学省が歯止めをかけてきた。しかし、現場の文部科学省の内部空気は、かつてとは違うという。
これについて、教員労組などは、「道徳教育を通じて、国の価値観を注入しようとする試みだ」、「第2次世界大戦前の天皇への忠誠心培養に利用した修身科目の復活」などの問題点を提起するものと見られると、同紙は報じた。
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