Go to contents

被疑者に弁護士斡旋の検事、求刑でも手加減の疑惑

被疑者に弁護士斡旋の検事、求刑でも手加減の疑惑

Posted December. 05, 2012 08:51,   

疑惑の被疑者を除き、ほかの6人に懲役刑を求刑

最高検察庁・監察本部は4日、義兄が働く法務法人に自身が捜査している事件を斡旋した容疑がもたれているソウル中央地検強力部のパク某検事(38)と義兄のキム某弁護士(47)名義の金融口座の預け入れと引き出しの内訳や連結口座について追跡している。しかし、キム弁護士が、パク検事に、弁護士受任料の一部を渡したと見られる取引内訳はまだ見つかっていないという。監察本部によると、早ければ5日、パク検事とキム弁護士を呼んで、事件の斡旋過程で二人が共謀したかどうかについて取調べを行う計画だ。

監察本部は、「パク検事が、自身が事件を斡旋した被疑者のキム某氏に対しても、求刑に手加減をした」という疑惑についても、事実関係を確認している。パク検事は10年、捜査当時、注射用麻酔剤のプロポホルを、決まった用途以外の患者に不法投薬した容疑で、整形外科や産婦人科医など、計7人を起訴し、キム氏に対してのみ罰金刑を求刑し、ほかの6人に対しては、懲役刑を求刑したという。これについて、パク検事側は、「キム氏が捜査過程で協力し、捜査の進展にも大きく貢献した」と釈明しているという。

監察本部はまた、監察委員会の審議の結果、収賄容疑で拘束されたソウル高検の金光浚(キム・グァンジュン)検事(51、拘束)に対し、メディアへの対応の仕方についてアドバイスした最高検察庁の崔在卿(チェ・ジェギョン)中央捜査部長(中捜部長)(50、司法試験27回)に対し、容疑無しの結論を下したという。李俊虎(イ・ジュンホ)監察本部長は、「友人である崔中捜部長が、キム検事にメールを送った経緯やメールの内容が、真実隠蔽を仕向けたり、監察・捜査機密に関する事項でないことを考慮した」と述べた。

これと共に、監察委員会は、女性被疑者と不適切な性的関係を交わしたチョン某検事(30)に対しては、解任勧告決定を下した。監察委員会が解任を勧告すれば、検察総長職務代行が、受け入れるかどうかを決定した後、法務部・懲戒委員会に処分を求めることになる。解任は、現職検事に下せる最も強い懲戒処分だ。監察委員会は、検察改革がシナリオ通りに進められているかのように映った携帯メールを、誤ってテレビ局に送ったソウル南部地検の尹大海(ユン・デヘ)検事(42)に対しても、軽い処分事案だと判断し、「先月28日、尹検事が出した辞表を受理すべきだ」という勧告決定を下した。



ceric@donga.com