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[オピニオン]韓国水力原子力の腐った悪臭

[オピニオン]韓国水力原子力の腐った悪臭

Posted July. 12, 2012 06:51,   

今年の公共機関への監査評価で、59機関のうち、ただ一つ、最下位等級のE等級が付けられたのは、他でもない韓国水力原子力(韓水原)だ。李明弘(イ・ミョンバク)大統領就任準備委員会の諮問委員を務めた申佑龍(シン・ウリョン)氏が監事を務めた時、納入会社の社長が、監査室長の部屋まで来て、4000万ウォンを置いていった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の趙昌來(チョ・チャンレ)監事は、04年の総選挙で当時の与党ヨルリン・ウリ党の候補に立候補したが、落選後、監事になった。赴任直後、当時の李康哲(イ・ガンチョル)大統領政務特補が経営していたソウル鍾路区考子洞(チョンノグ・ヒョジャドン)のすし屋で、ブローカーのユン某氏と「たまたま」会って、韓水原幹部たちを紹介までした。

◆ブローカーのユン氏から賄賂を受け取った韓水原幹部など22人が、原発納入不正と関連し、計2億ウォンあまりを受け取り、拘束された。責任を持って原子力発電所を管理する公共機関が、金に目がくらみ、安全性が疑われる「偽の部品」の納入を受けた。捜査の途中、同僚が自殺したのに収賄は続き、今年2月9日、古里(コリ)原発1号機への電源供給が切れた時、現場にいた100人の職員らは沈黙した。映画なら、ゾンビらが立ち並んでいるホラー映画に他ならない。ホラー映画では、外部から登場した人物が、ゾンビ撲滅にとりかかる。しかし、韓水原は、監事から「天下り」であり、不可能だった。

◆公共機関の監事は機関長より責任は少なく、世論による監視は弱いが、もてなしは丁寧であり、恩返しの人事ポストとして脚光を浴びてきた。公共機関の監事のうち、政治家出身が、金泳三(キム・ヨンサム)政権の24%、金大中(キム・デジュン)政府の32%から、盧武鉉政府では40%を越えている。「公共改革」を主張した李明弘政府も同様に、減ることはなかった。09年、52主要公共機関の監事のうち、空席の2ヵ所を除く62%が、与党圏や大統領選挙キャンプ、大統領職引継ぎ委員会出身だった。李大統領が10年の光復節(クァンボクジョル=日本帝国による植民地からの独立記念日)の時、「公正な社会」を宣言した後、やや減ったとはいえ、60%は天下りという公式はほとんど変わっていない。

◆韓水原の金均燮(キム・ギュンソプ)社長は、「痛烈に反省し、切に許しを請う」とし、金品授受が明らかになれば、その事由とは関係なく解任する「ワンストライクアウト」制度を実施すると明らかにした。しかし、韓水原のホームページのネットユーザーの広場を見れば、「社長に捧げる文」、「韓水原はいったいどんな集団か」のような書き込みも、作成者のみ閲覧が可能で、他の人たちは読むことができない。社長や監事のみ入れ替わり、「ゾンビ文化」がそのまま続いているなら、韓水原の不正の鎖はなかなか断ち切れない。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com