万里の長城の総延長を高句麗(コグリョ)と渤海の領域にまで広げた中国文化財当局の措置に対する韓国メディアや学界の批判に対して、中国官営メディアが韓国側の反応を「難癖」と非難した。
中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」は8日、「韓国メディアが、万里の長城がゴムひもだと愚弄した」というタイトルの記事で、韓国の反発を詳細に紹介した。環球時報は、代表的な「反韓」学者とされる遼寧省社会科学院の呂超研究員の話として、「韓国側の反応は荒唐無稽だ」と報じた。呂研究員は、「韓国側の非難は何の意味もない」とし、「中国は本来、多民族国家で、中国内の長城は各民族が各々異なった時期に建てた。高句麗時代の遺跡を含め、すべて中国民族の文化と遺産だ」と主張した。
呂研究員は、「一部の韓国人は、中国の万里の長城の測量に政治的意図があると非難するが、これはとんでもないでっちあげだ」とし、「韓国人は、高句麗が彼らの先祖で、万里の長城に高句麗のものが含まれてはならないと言うが、これは荒唐無稽な主張だ」と指摘した。そのうえで、「高句麗問題は歴史問題であり、学術的討論の対象になり得るが、中国が自国の遺産に対する測量調査をすることに、韓国人が文句を言うことはできない」と主張した。
中国の国家文物局は5日、万里の長城の総延長が、高句麗と渤海の領域である吉林省と黒龍江省にあるものを含め、総2万1196.18キロメートルだと発表した。
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