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年内交渉入りの韓中日FTA、複雑な事情・思惑交錯

年内交渉入りの韓中日FTA、複雑な事情・思惑交錯

Posted May. 14, 2012 07:28,   

韓中日3国の首脳が13日、年内に交渉を開始することで合意した3国間の自由貿易協定(FTA)は、世界の経済規模の5分の1を占める北東アジア3国の経済地図を揺るがしかねない重要な挑戦だ。しかし、各国の経済レベルや通商の環境の違いが大きく、韓中日FTAに対する3国の考えは大きく交錯する。

韓国とのFTA競争で後れを取っている日本は、韓中日FTAで状況を一気に逆転させたい考えだ。中国は内心、韓中日FTAを通じて北東アジアの経済覇権の維持を考えている。一方、すでに米国、欧州連合(EU)など世界45ヵ国とFTAを結び、最近、韓中FTAに乗り出した韓国は、焦る必要はないという立場だ。

●韓国を意識する日本、米国を牽制する中国

首脳会談を控え、韓中日は3国FTAの交渉開始の時期をめぐって神経戦を繰り広げた。韓国と中国が「年内交渉開始」にこだわったが、日本は時期をもっと早めるよう主張した。

日本が韓中日FTAに積極的なのは、今月初めに韓国と中国が通商相会議で韓中FTAの開始を宣言し、14日に1回目の交渉を行うことにしたためだ。日本は、米国中心の環太平洋経済パートナー協定(TPP)、東南アジア国家連合(ASEAN)が主導する東アジア包括的経済連携(RCEP)に参加意思を明らかにしたが、多くの国が参加する交渉であるため、成果が出ていない。

米国やEUとFTAを結び、経済領土を拡張した韓国と比較され、世論の叱責を受けている日本政府には、韓中FTAの進展は「災い」でもある。日本の野田佳彦首相が、「FTAの年内交渉で意見が一致したことは非常に大きな成果だ」と評価したのは、このような背景を意識した発言だ。

中国にとって韓中日FTAは、経済的な面よりも外交・安保的要因を考慮する面が大きいと分析される。当初、韓中日FTAに消極的だった中国は、韓米FTAが発効され、米国が主導するTPPに日本が参加する考えを明らかにした後、米国を牽制する必要性が浮上し、3国間FTAへの態度が変わった。韓中FTAであれ韓中日FTAであれ、米国が参加しない北東アジア地域のFTAならどれでもいいというのが中国の内心だ。

●慎重な韓国、韓中FTAが優先

最大の貿易パートナーである中国と14日から韓中FTA交渉を開始する韓国は、3国間FTAに対して余裕の態度を見せている。まず、日本は韓国と同様、自動車や電子製品などを主力の輸出品とするだけでなく、全般的な製造業分野の競争力が韓国より高いため、FTA交渉国としては手強い相手だ。実際、韓日両国は03年にFTA交渉を始めたが、製造業や農業市場の開放に対する意見の相違で1年間中断した。このような点のため、韓国の通商当局は韓中FTAをより重視している。対外経済政策研究院のキム・ヨンギィ副研究委員は、「韓中FTAは、安保問題など経済以外の意味が大きい」と強調した。

韓中日FTAは、経済レベルの違いが大きい3国の利害を調整しなければならないという点で交渉過程が複雑であり、開放の程度が低いFTAになる可能性が高く、韓国の実益は大きくないという指摘も出ている。にもかかわらず韓国が3国FTA交渉開始に合意したのは、日本と中国を意識した『外交ジェスチャー』に近いと分析されている。

一部では、韓中日FTAを韓中FTA交渉に利用すべきだという主張もある。仁荷(インハ)大学の鄭仁教(チョン・インギョ)教授(経済学)は、「韓中日FTA交渉を適切に活用すれば、韓中FTA交渉を韓国に有利な方向に進めるうえで役立つだろう」と指摘した。



constant25@donga.com bae2150@donga.com