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[社説]「脚本政治」は政党民主主義を揺るがす

[社説]「脚本政治」は政党民主主義を揺るがす

Posted April. 27, 2012 07:43,   

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民主統合党の李海瓚(イ・ヘチャン)常任顧問(元首相)と朴智元(パク・チウォン)最高委員が党代表と院内代表を分け合うことにしたことに対して、党内から反発が出ている。院内代表と党代表の党内選挙を準備していた別の候補らは、「民主的でも感動的でもない談合だ」(李洛淵議員)、「分配の密室野合」(田炳憲議員)、「覇権主義的発想」(キム・ハンギル国会議員当選者)と述べ、いっせいに糾弾した。孫鶴圭(ソン・ハッキュ)常任顧問は、「党を亡ぼし、大統領選挙の敗北につながる」と指摘し、張誠鏜(チョン・ソンミン)元議員は、「親盧系(故盧武鉉大統領系)による私党化に向けた反民主的旧態政治だ」と非難した。

民主党は、5月4日に院内代表を選出して、非常対策委員会を稼動させ、6月9日に全党大会で、党代表と最高委員など新執行部を構成する予定だ。しかし、李海瓚、朴智元両氏の密約どおりなら、院内代表選も全党大会も、彼らが書いた脚本どおりに動く形式的な行為に相違ない。このような「脚本政治」は、政党民主主義を揺るがす。再びこのような政党が政権を取るなら、民主主義の精神が実現できるのか疑問だ。

親盧系の中心で忠清(チュンチョン)圏を政治地盤とする李元首相と、金大中(キム・デジュン)元大統領の側近で全羅道(チョンラド)出身の朴最高委員は、党内の権力を分け合う代わりに、大統領候補に文在寅(ムン・ジェイン)、孫鶴圭、丁世均(チョン・セギュン)の3常任顧問や金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道(キョンサンナムド)知事ら釜山(プサン)、慶尚南道、首都圏出身が競うという名分を掲げるようだ。野党の潜在的な大統領選候補である文在寅氏も、李海瓚、朴智元両氏と意気投合したという。このため、3人が国民世論と党内世論を人為的に歪曲しているとも指摘されている。親盧系と非盧派の結束を図り、党代表と大統領の地域配分で全国を束ねるという、一見もっともらしい構想だが、その土台には勢力者の非民主性が敷かれているのだ。

金大中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)系と市民・社会・労働勢力が統合した民主党は、4・11総選挙の時も、派閥間の分配式公認で激しい内紛を経験した。公認の波紋と失敗は、総選挙の敗北の一因となった。それにもかかわらず民主党は再び、「談合政治」への回帰という指摘を自ら招いている。

談合の背後には、白楽晴(ペク・ナクチョン)ソウル大学名誉教授ら野党陣営の21人の長老がいる。「希望2013、勝利2012円卓会議」を構成する彼らは、左派の政権担当にプラスになることなら一肌脱ぎ、政治家に圧力をかける。今回の総選挙の民主党と統合進歩党の選挙連帯や候補一本化も、候補一本化世論操作で物議をかもした李正姫(イ・ジョンヒ)候補の辞任を勧めたのも、10年のソウル教育監選挙で郭魯鍱(クァク・ノヒョン)候補に一本化させたのも、すべて彼らである。政党の外にいながら政党民主主義を歪曲する人たちだ。