セヌリ党の朴槿恵(パク・グンヘ)非常対策委(非対委)委員長は12日、記者会見で、「新しい執行部を構成し、早期に党を正常化させる」とし、「国民に約束したことすべてを必ず実践に移す」と明らかにした。朴委員長は、不法査察防止法の制定、党内派閥対立の克服、すべての世代と階層の包容、民生問題の解決を約束した。国民は、今回の総選挙をセヌリ党の勝利に導いた朴委員長の一挙手一投足と、約束が実践されるのかどうか、関心をもって見届けるだろう。
朴委員長は名実共に最大政党を動かす「現権力」に浮上した。非対委を経て、セヌリ党は事実上「朴槿恵党」に変貌した。すべての公約は、朴委員長の検討を経た。野党も本格的に朴委員長を攻撃のターゲットにするだろう。これから朴委員長は、「現権力」として8ヵ月後の大統領選挙まで審判を受けることだけが残されたと言っても過言ではない。
選挙期間中、民主統合党は、「イ・ミョン・バク・グンヘ」という新造語を作り、「運転席—助手席」という表現までつけて、2人を一括りにしようとした。しかし、野党の「政権審判論」は特段、効力を発揮できなかったが、これは民主党自体が李明博(イ・ミョンバク)政権を越えるもう一つの「現権力」になったためだ。民主党は2010年の6・2地方選挙、昨年の10・26ソウル市長補欠選挙で勝利を収め、次期政権の担い手というイメージを漂わせ、復讐劇まで予告して国民を不安にさせた。結局、李政権に代わって自らがまず国民の審判を受けることになった。
今回の総選挙は、議席数で見ればセヌリ党の勝利だが、政党得票率ではセヌリ党は42.8%で、民主党36.5%、統合進歩党10.3%の合計に及ばない。セヌリ党に自由先進党の3.2%を合わせても民主・統進党の合計よりも少し足りない。洛東江(ナクトンガン)ベルトで落選した民主党候補の得票率は40%台にのぼる。大統領選挙ではこのような死票も蘇り、大統領を生み出すことができる。セヌリ党が今回の総選挙に過度に意味づけして緊張を失えば、失敗を招く恐れがある。朴委員長からより一層国民に歩み寄り、疎通する政治力を見せなければならない。総選挙勝利後の初めての12日の会見で、記者団から質問を受けつけないのはよくなかった。特に、側近政治を克服し、広範に人材を招集しなければならない。忠誠心のある側近が大勢を誤らせる可能性があることを省察する必要がある。
朴委員長はまず、「常識の通じる国会」を作ることに邁進しなければならない。腐敗政治の清算のためのリーダーシップも切実だ。第19代国会議員が腐敗に染まる前に事前に芽をつみ、強力な反腐敗制度を朴委員長が作り上げることを期待する。






