韓国の教師の年俸は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で比較的に高い方に入る。昨年のOECD教育指標によると、韓国教師の初任年俸はOECD平均ぐらいだが、15年経歴の教師はOECD平均よりずっと高い給与をもらっている。韓国の15年次教師より高い年俸が与えられる国は、ドイツとルクセンブルクぐらいに過ぎなかった。米国、英国、フィンランド、日本は韓国より低かった。各国の購買力指数を考慮して相対的に比較した統計なので議論の余地はあるとは言え、韓国社会が、教師に対して国の財政状況より手厚い待遇をしているのは明らかだ。
◆政府傘下機関の韓国雇用情報院が759の職業従事者を対象に職業満足度を調査した結果、教育分野が上位20位内に5つも入った。満足度1位になった職業は小学校の校長で、大学教授が7位、大学学長が14位、小学校教師が16位だった。経済的、社会的待遇と共に職業の安定性、長い定年、時間的余裕などが満足度を押し上げた。
◆文化芸術分野が上位にあるのも目を引く。声優(2位)、作曲家(5位)、キュレーター(6位)、国楽人(韓国伝統音楽家、8位)が10位内に入った。文化芸術分野は「貧しい職業」の代名詞だ。国税庁の資料によると、10年を基準に作曲家の年間平均所得は660万ウォン、画家は978万ウォン、歌手は848万ウォンに過ぎなかった。才能のずば抜けた少数が支配する勝者独占の世界が、他ならぬ文化芸術分野だ。それだけに従事者のストレスも多い。それにも高い満足度を示したのは定年が特にない特性と共に創作活動による達成感のためだろう。
◆高所得職業である医師と弁護士は満足度はそれぞれ44位と57位にとどまった。人気職業の満足度が予想より低いのは社会の変化を反映する。かつては職業選択時に所得が絶対的な基準だったが、暮らしの質といった基準が占める比重も大きくなっている。職業を見る目が違って来れば、過度な受験戦争のような根強い社会問題も解決する可能性がある。韓国雇用研究院が今年まとめた「韓国職業辞典」には、9298の職業が登録された。03年に比べて1318種が増えた数字だ。社会は急変している。青少年が進路を決める時、親世代の固定観念から脱して新しい職業の世界に目を向ける必要がある。
洪賛植(ホン・チャンシク)首席論説委員 chansik@donga.com






