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韓国鉱物資源公社、海外のレアアース鉱山を開発

韓国鉱物資源公社、海外のレアアース鉱山を開発

Posted December. 05, 2011 07:54,   

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韓国鉱物資源公社(鉱物公社)が、国内で初めて海外のレアアース鉱山の開発に乗り出す。レアアースは、「産業のビタミン」と呼ばれる希少金属で、テレビや電気自動車の生産などに欠かせず、国家間の資源紛争の争点になる鉱物だ。

鉱物公社は4日、「南アフリカ共和国で推進されているレアアース鉱山開発プロジェクトの10%の権益を取得する契約を結んだ」ことを明らかにした。この鉱山は、南アフリカ共和国西部の北ケープ州ナマクアランドにある「ザンドコプスドリフト」という名前の鉱山で、3900万トンのレアアースが埋蔵されていると推定される。

鉱物公社側は、「現在、この鉱山は探査中であり、2016年から年間2万トンのレアアースを生産する予定だ」と明らかにした。鉱物公社は、10%の権益取得を通じて、年間2000トンのレアアースを確保する計画だが、これは国内の年間のレアアース需要量(3300トン)の60%に該当する。

鉱物公社は、「現在、鉱山開発を推進しているフロンティアレアアース社と最大30%まで権益を増やす案を交渉している」とし、「追加の権益確保によって、2500万(約282億5000万ウォン)〜6000万ドル(約678億ウォン)かかるだろう」と伝えた。

鉱物公社は、今回のレアアース開発事業に、三星(サムソン)物産、現代(ヒョンデ)自動車、GSカルテックス、大宇(デウ)造船海洋E&R、アジュ産業の5つの国内企業も、コンソーシアムの形で参加する予定だと明らかにした。鉱物公社は、「これらは、直接資源開発事業を展開したり、製品の生産にレアアースを必要とする企業だ」とし、「現在、コンソーシアムの構成のための了解覚書を締結し、来年初めまでにコンソーシアム合作の本契約を終える予定だ」と付け加えた。

これまで韓国は、中国と内モンゴルでレアアース素材化事業を推進したことはあるが、直接鉱山の開発に乗り出したことはなかった。しかし、昨年、レアアースの確保をめぐって中国と日本の外交紛争が起こるなど「資源戦争」が激しくなったため、遅ればせではあるが鉱山の直接開発に飛び込んだのだ。

鉱物公社は、「現在、世界レアアースの生産の97%は中国が独占しているが、中国が資源武器化の政策を行い、レアアースの輸出が統制されている」とし、「今回の権益取得は、レアアースの中国依存度を減らすことに役立つだろう」と期待を示した。11月現在、レアアースの1トン当たりの価格は12万3000ドルで、2年前より12倍も高くなっている。



imsun@donga.com