ウォン高ドル安が進み、対ドルのウォン相場が1ドル=1100ウォン台を割り込んだ。2年6ヵ月ぶりの最高値だ。為替当局が輸入物価の高止まりを食い止めに、どこまでウォン高を容認するのか注目される。
ソウル外国為替市場では31日、米ドルに対するウォン相場は、前日の終値より7.50ウォン高ドル安の1ドル=1096.70ウォンで取引を終えた。08年9月10日の終値である1ドル=1095.50ウォン以降のウォン高ドル安だ。為替相場は、取引開始直後、海外からドルを売る流れが続き、ドル安が続いたが、取引中1ドル=1100ウォン台で上下し、限られた動きを見せた。しかし、為替当局が市場介入の動きを見せないと、国内銀行圏の市場参加者らも、ドル売りに加わり、ウォン高ドル安に拍車をかけた。
対ドルウォン相場は、グローバル証券市場が上昇の勢いを示し、国際金融市場で米ドルなどの安全資産を好む傾向が弱まり、下落したものと見られる。
東洋(トンヤン)総合金融証券の李チョルヒ・エコノミストは、「東日本で起きた大地震による経済不確実性がある程度解消し、グローバル投資家らは、相対的に日本地震の反射効果を受けた韓国資産を買い付ける傾向が目立っている」と話した。専門家らは、為替相場は上下を繰り返しながらも、年末までは次第にウォン高ドル安が続くものと見ている。
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