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[オピニオン]南基春氏の後日談

Posted February. 21, 2011 09:16,   

南基春(ナム・ギチュン)前ソウル西部地検長は先月28日、高等検察庁検事長級6人の人事が発表される直前、検察内部の通信網に、「もう私にも時がきた」という別れの言葉を残して突然辞任した。その後、法務長官のハンファグループ裏金捜査介入説や南地検長に対する問責人事予定説、法務長官—検事総長不和説が同時に流れた。法務部は捜査介入を否定したが、南地検長が辞任をめぐる発言を続け、すべてのことが既成事実のように見られている。

◆南前地検長は、新聞のインタビューで、「生きている大統領を捜査するよりも難しかった」と吐露した。南前地検長は、「財閥は巧妙に捜査を妨害し、法務部も私たちを疲れさせた」と述べ、政権や法務部が、ハンファの保護にまわったことを示唆した。高検検事長級の人事で、金鑭圭(キム・ジュンギュ)検事総長の意見が反映されなかったという。「張飛は倒れ、諸葛亮は去る状況」という金検事総長の言葉は、法務部—検察対立説に油を注いだ。金検事総長は、南前地検長を「張飛」に例えて不満を示したようだ。

◆南基春前地検長は、検察で「強骨剣客」で通っていた。03年の大統領選挙戦資金捜査では、慮武鉉(ノ・ムヒョン)政権を支えた安熙正(アン・ヒジョン)氏(現忠南知事)とヨ・テクス氏、現代(ヒョンデ)グループの裏金捜査では朴智元(パク・チウォン)氏(現民主党院内代表)、04年のプヨングループの李重根(イ・チュングン)会長、最近、テグァングループの李豪鎮(イ・ホジン)会長の拘束は、南前地検長が直接捜査または指揮した作品だ。令状が棄却されれば、発給されるまで請求を続けるという執拗さだった。朝鮮末、天主教の迫害で殉教した承旨(正3品)のナム・ジョンサムの子孫であり、不屈のDNAを持って生まれたと言われるほどだ。

◆しかし、西部地検がハンファグループ関連で請求した令状が裁判所で相次いで棄却され、過剰捜査論議を呼んだ。南前地検長には、「他人の言葉を聞かない意固地な検事」という批判もついてまわる。南地検長が去った後、後日談が語られている。朴用錫(パク・ヨンソク)新任最高検察次長は、「正義感が行き過ぎれば、人を残忍にさせる」と言った。韓相大(ハン・サンデ)ソウル中央地検長は、「時代が変われば、捜査方法も進化しなければならない」と述べた。ただ、法務部の捜査介入説は後味が悪い。検察庁法によると、法務長官は、具体的な事件に対しては検事総長以外にどの検事も指揮できない。李貴男(イ・クィナム)法務長官が直接説明しなければならない点だ。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員sooya@donga.com