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上層部の指示?それとも瀬戸際戦略? 北朝鮮、会談途中から態度豹変

上層部の指示?それとも瀬戸際戦略? 北朝鮮、会談途中から態度豹変

Posted February. 10, 2011 03:02,   

8日の南北実務者会談で、北朝鮮側代表団は、南北高官級軍事会談の実現に強い意志を示した。9時間以上の長時間の会談でも結論が出ないと、「夜を撤してでも会談を継続しよう」と求めた。このため、9日午前までは会談の結果を楽観的に見る見方が多かった。両者は大きな対立もなく、実務的なムードだった。

しかし、午後になり、状況は急変した。

昼食後、午後2時20分に再開された会談で、北朝鮮側代表団は、自らの主張が受け入れられないと、会談再開10分で険しい顔で会談場を出ていった。彼らは2時50分頃、今後の日程も決めず、軍事境界線(MDL)を越え、北朝鮮に戻った。

このように北朝鮮側の態度が急変したのは、上部の緊急メッセージではないかという見方が出ている。哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没事件と延坪島(ヨンピョンド)砲撃に対する北朝鮮側の責任ある措置が先行しなければならないという韓国側の条件は受け入れられないという上層部の指示に従ったということだ。

北朝鮮側代表団は、2つの事案も含め、軍事的緊張緩和の議題を本会談で扱うことを主張したが、韓国側はこれを受け入れなかった。対外協議に来た北朝鮮側代表団には裁量権がほとんどないと、彼らを相手にした人々は証言する。

しかし、北朝鮮特有の「瀬戸際交渉戦術」が再演されたという見方もある。軍関係者は、「北朝鮮は元来、対話攻勢をしかけ、韓国が真剣に接近してくれば、引き下がるという『駆け引き』に長けている。会談の失敗を韓国側の責任にし、プレッシャーを感じさせ、近く再び電話通知文を通じ、次回の会談を提案してくる可能性もある」と指摘した。



polaris@donga.com