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[オピニオン]活気溢れるGラーニング

Posted October. 18, 2010 08:41,   

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09年5月4日、ソウルの又新(ウシン)小学校のコンピューター室。児童らはコンピューターの前に、2、3人ずつ集まって、ゲームに夢中になっている。コンピューター画面を見れば、間違いなくゲームだ。ゲームを止めるべき先生も、児童らが行っているゲームを覗き込んでいる。先生は時々、「1組は20点追加」と、まるで児童らのゲームを中継でもしているかのようだ。そのつど、児童らはさらに熱を上げている。ゲームを学習コンテンツとして活用するG(ゲーム)ラーニング研究学校と指定された又新小学校のモデル事業のシーンだ。児童らは、「クンジュ」というゲーム型教育コンテンツを活用し、「国会の役割」に関する社会科目の授業を受けた。

◆ソウル=4校、京畿(キョンギ)=2校、大邱(テグ)=1校、江原(カンウォン)=1校の計8校がGラーニング研究学校と指定され、約1万人の児童が、Gラーニング授業を受けている。児童らは、「教科書で勉強するより、さらに面白く理解しやすい」と歓迎している。オンラインゲームでもするかのように勉強するため、学業習熟度はさらに高まっている。実際、Gラーニング授業は、教科書による授業に比べ、児童らの学業習熟度を一段と向上させたという調査結果も出ている。うまく活用さえすれば、コンピューターのゲーム中毒に陥っている児童らを救い、学業成績も上げる一石二鳥の効果が期待される。

◆韓国で開発されたGラーニングのコンテンツが、米国に進出している。米カリフォルニア州・カルバー市所在のラバロナ小学校では、今月14日から5週間、Gラーニングコンテンツで数学教育を行う。アジアで開発された教育方法が、米学校で使われるのは今回が初めて。米児童らも、Gラーニング授業に満足感を示している。米教育当局は、教師の資質の低下や学力格差で危機に追い込まれている米公教育を蘇らせるために、Gラーニングを選んだのだ。

◆Gラーニングは、開発国の韓国より、海外の方でさらに人気が高い。日本は06年から、韓国のシステムを持ち込んで、Gラーニング事業を開始した。英国は、ウォーリック大学やブライトン大学の教授らを中心に、導入に向け検討作業に入っている。ハリウッドの映画監督、フィリップ・クリストンは、Gラーニングを通じ、児童と教師、保護者が変化していく過程を、ドキュメンタリー映画として制作しているという。オンラインゲームでは最高レベルの韓国は、Gラーニング事業でも競争力が強い。Gラーニング事業を、グローバル市場で競争力を持つ有望な輸出品目として育成するに値する。

朴永均(バク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com