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公金流用、募金紛失、帳簿操作…「愛の果実」共同募金会の不正行為判明

公金流用、募金紛失、帳簿操作…「愛の果実」共同募金会の不正行為判明

Posted October. 18, 2010 08:41,   

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「愛の実」で象徴される社会福祉共同募金会で、ここ数年間虚偽の文書作成による公金の流用、親類間の取引、募金紛失や帳簿操作などの各種不正行為があったことが内部監査で明るみに出た。

国民募金を取り扱う共同募金会の特性上、高い水準の道徳性と透明性が求められるが、事実上募金を独占的に管理してきたために、内部監視体系が不十分だったという指摘が出ている。

17日、共同募金会が国会・保健福祉委員会の李愛珠(イ・エジュ)ハンナラ党議員に提出した資料によると、共同募金会の仁川(インチョン)支会は、2006年にに製作した「愛の温度塔」を毎年リサイクルで使っていながら2007年から昨年まで毎年、1000万ウォン前後の制作費を使ったかのように契約書を作った。仁川支会のA部長は、温度塔を製作・購買する過程で親戚と疑われる人物と取引した疑惑を受けた。不正事実が発覚すると、A部長は辞職届けを提出した。

これに先立ち、仁川支会のBチーム長は2007年11月に受け付けた募金300万ウォンを紛失したが、この事実を隠すため、帳簿を操作したことが判明した。Bチーム長は、当時仁川市庁公務員に10万ウォン相当の百貨店商品券30枚を受け取ったが、これを紛失すると、引き受け確認証を変造し、商品券30枚をすべて配分したかのように虚偽で報告した。しかし、寄付者が確認証の発行を求めると、Bチーム長は遅れて270万ウォン相当の商品券を購入して配分したことが判明し、解雇された。仁川支会のC事務局長は紛失盗難届けや人事委員会の開催など公式手続きを踏まえず、2008年に減俸6ヵ月の処分を受けた。

京畿(キョンギ)支会も、公金流用や経費の不当執行、ずさんな購買管理など道徳的な緩みが深刻だった。京畿支会のある幹部は、昨年から書類や領収証を虚偽で作成する手口で遊興飲食店や飲食店などでコーポレートカードで3300万ウォンあまりを使ったことが調査で分かった。

また京畿支会は、インテリア工事をしながら購買実務責任者の従兄弟が運営する経営の不健全な業者と2006年から今年4月まで9000万ウォンあまりの契約を交わした。この過程で、契約保証金と欠陥保守保証金を徴収しないなど購買関連法令を違反した。この外にも、名誉職で活動する広報大使に日雇い職の給与を変則的に執行した事実も摘発された。出勤もしていない芸能人の広報大使の出勤退勤簿を操作して変則的に給与を支払ったという。不正行為が摘発された京畿支会の関係者2人はいずれも辞職届けを提出。中央募金会は経費の不当執行と確認された金額を回収し、機関警告の措置を下した。

今月11日、共同募金会の総合監査に着手した保健福祉部は、29日まで各種不当な経費使用や公金流用に関して集中的な調査を行う予定だ。李愛珠議員は「共同募金会は全体収入の90%以上が国民の募金で造成された財源で運営される団体として、財源を透明に、効率的に管理すべきだ」と言い、「募金システムで事実上独占的地位を享受してきたために今回のようなずさんな運営が起きただけに、複数の専門募金機関を指定する必要がある」と述べた。

共同募金会は2007年、保健福祉部の監査で23回、行政・身分上の改善と注意、警告などの措置を受けたが、2009年の監査院監査では支援金の不当推薦・騙し取り、配分の不適正、指揮指導・監督などに対して13回指摘を受けた。

共同募金会の関係者は、「募金を管理する機関で、このような不正事実が摘発され申し訳ないばかりだ」と言い、「徹底した監査で再発防止に努める」と話した。社会福祉共同募金会は1998年、社会福祉共同募金法の制定によって設立された唯一の法定専門募金機関だ。昨年の募金額は3319億ウォンだった。



coolup@donga.com