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「IOC委員に会えるなら…」朴容晟・大韓体育会長の冬季五輪招致奮闘記

「IOC委員に会えるなら…」朴容晟・大韓体育会長の冬季五輪招致奮闘記

Posted October. 01, 2010 07:03,   

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「まだまだ生々しいです」

1日以上かかった旅程にも関わらず、朴容晟(パク・ヨンソン)大韓体育会長(70)の表情には力が溢れていた。国際水泳連盟(FINA)ワールドアクアティックコンベンションが開かれたウルグアイ・プンタデルエステへ行った後、ブラジル・サンパウロとドイツ・フランクフルトを経て30日帰国したが、全く疲れた気配がなかった。車両と飛行機の移動時間だけで26時間30分。午後1時5分に仁川(インチョン)空港に降りた朴会長は、午後7時40分、インド・ニューデリー行き飛行機にまた乗り込んだ。ニューデリーで開かれる英連邦大会を見るためだ。当初、ニューデリーへ直に行こうとしたが、山登りの途中怪我した左足の爪と歯の治療のためしばらく韓国に留まった。

朴会長はこの頃、江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)の18年冬季五輪招致に向け、渾身の力を注いでいる。投票権を持った国際オリンピック委員会(IOC)の委員が来る場所なら、どこでもかまわず駆けつける。大変ではないかと聞くと、「まだまだ大丈夫だ。結局、目に留めてもらうことが肝心だ。幾度も顔を合わせて親しくなり、友情を蓄えるのが委員らを説得する最も良い方法だ」と話した。

朴会長は今年、下半期のほとんどを海外で過ごさなければならない。20日から24日までメキシコ・アカプルコで開かれる世界国家オリンピック総連合会(ANOC)総会を皮切りに、年末まで続く大陸別総会に出席しなければならないためだ。

「ANOC総会の時、平昌そしてドイツ・ミュンヘン、フランス・アンシなど、招致希望国が初のプレゼンテーションを行います。相手の戦略が全て公開される時です。これまでは水面下で交渉をしたとすると、これからは本格的に戦争が始まるわけです」

朴会長は、韓国スポーツの発展のためにも冬季五輪を招致しなければならないと強調した。朴会長は、「今年初めに終わったバンクーバー冬季五輪で、ショートトラックだけでなく、スピードとフィギュアスケートでも金メダルを取り、種目の偏りから脱皮したのが大きな力になった。これまで『ショートトラックだけが上手でも、五輪招致は厳しい』と言っていた委員らも何も言わなくなった」と言って明るく笑った。

18年冬季五輪の開催地は、来年7月6日、南アフリカ共和国のダーバンで開かれるIOC総会で決定される。



yjongk@donga.com