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検察、「北朝鮮、骨董品を売り工作金を調達」

検察、「北朝鮮、骨董品を売り工作金を調達」

Posted July. 22, 2010 08:42,   

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北朝鮮当局が、文化財と推定される骨董品を売り、スパイ工作活動資金を調達するよう指示した情況を、検察が確認した。北朝鮮が多量の文化財を海外に不法搬出し、外貨稼ぎに乗り出すという情報はあったが、実際にスパイを通じ、文化財の売却のため、鑑定を行った事実が確認されたのは初めて。

21日、ソウル中央地検によると、国家保安法違反の容疑で逮捕、起訴された朴チェソ被告(56、暗号名=黒金星)は昨年1月、自分を誘い込んだ北朝鮮人民武力部偵察総局の工作員・李某氏から、北漢山(プッカンサン)陶磁器の写真ファイルをメールで受け取り、中国と韓国の骨董品取引業者に、この陶磁器の鑑定依頼したことが確認された。

この陶磁器は、桃の形の硯滴(墨をする時に使うすずりの水さし)で、朝鮮時代のものと推定されたが、鑑定の結果、本物ではないことが分かった。朴被告は、李氏がこの陶磁器を売り、工作活動資金を調達しようとしたことを知っていても、指示に従ったという。公安当局は、北朝鮮の一部官僚が、偽の文化財を流通させ、処罰されたケースもあるため、李氏が単独でこの陶磁器を売ろうとした可能性もあるとみている。

検察の捜査結果で、朴被告は96年、江陵(カンヌン)潜水艦侵入事件の時、捕えられた李グァンス氏に、「息子の消息を調べてやる」と話し、接近し、彼の家や勤務地にも行ったことが明らかになった。朴被告は、自分に軍事機密を流出した金某陸軍少将の紹介で、08年2月、李氏に初めて会った後、翌月ソウルに来た李氏とともに、自動車で4時間以上かかる彼の家を訪れた。

朴被告は、携帯電話で李氏と写真を撮り、勤務地の全景も撮り、中国の工作員に伝えたことが、取り調べで明らかになった。しかし、北朝鮮が、元武装スパイで、再度抱き込まれたハン某容疑者(63・拘束)のように、「家族に会わせてやる」と話し、李氏を再び抱き込もうとしたのかについては、確認されなかった。

95年から、旧国家安全企画部の対北朝鮮工作員「黒金星」として活動した朴被告は、98年に「北風事件」で解雇された後、北朝鮮側に買収され、軍事機密を渡した容疑(国家保安法上目的遂行等)で、20日に逮捕、起訴された。

朴被告は、金少将から、2級軍事機密「作戦計画5027-04」の一部内容を聞き、03年9月から05年7月まで、金少将から入手した「軍団作戦」、「指揮官および参謀業務」、「師団通信運用」など9冊の軍事教範を北朝鮮に渡した容疑を受けている。



ceric@donga.com