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「天安艦調査も終わってないのに…」金総書記の訪中、中国姿勢に懸念の声

「天安艦調査も終わってないのに…」金総書記の訪中、中国姿勢に懸念の声

Posted May. 04, 2010 06:43,   

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が3日、中国を訪問したことが確認され、韓半島の安全保障情勢が揺れ動いている。

金総書記の訪中は、先月30日上海で李明博(イ・ミョンバク)大統領と中国の胡錦濤国家主席の首脳会談からわずか3日後に行われ、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件の対応に相まって、南北間の激しい「外交高空戦」を予告している。金総書記は、訪中期間に中国指導部と6者協議の復帰や、三男・金ジョンウン氏への3代世襲体制の構築など、韓半島の安全保障情勢と密接な懸案を話し合うものとみられる。

中国は、韓国政府に金総書記の訪中事実を事前に「通知」しなかったという。複数の政府関係者は3日前、韓中首脳会談時に金総書記の訪中の話が出たかという質問に、「中国にそのような義務があるわけではない。韓国政府はその頃、訪中の可能性を把握し、注視してきた」と話した。

政界などでは、金総書記の訪中を受け入れた中国の態度に対し、「憂慮」と「不満」の声も出ている。天安艦の調査結果が出ていない状況で、中国が北朝鮮に国際舞台復帰のための下準備をしているということだ。与党ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)代表は同日、最高委員会議で、「中国が金総書記の訪問を受け入れたことに対し、失望し憂慮する。中国指導部は、天安艦事件に対する韓国の怒りを明確に伝えるべきだ」と強調した。

大統領府外交安保ラインの参謀は、「韓中首脳会談を含め、様々なチャンネルを通じ、韓国の立場を中国に明確に伝えており、中国がそれを考慮した上で、北朝鮮と会談し、対応することを望む」と話した。

金総書記が乗ったと推定される特別列車は、3日午前5時20分頃(韓国時間6時20分)、北朝鮮と中国国境の隣接都市である遼寧省丹東の中朝友誼橋(鴨緑江鉄橋)を通過し、中国入りした。この列車は17両編成で、丹東駅で車輪の交換などでしばらく停車後、大連へ向かった。金総書記が大連を訪問するのは、港湾都市で造船所などが多く、北朝鮮が開発中の羅津(ナジン)港の建設計画と関連があるためとみられる。金総書記は、大連の視察後、北京に移動し中国指導部と会談すると発表された。

この列車が来る約1時間前の午前4時頃には、新義州(シンウィジュ)から丹東にライトバンや乗用車など約30台が、鴨緑江(アプロクカン)鉄橋を越えて移動し、鉄橋と駅周辺には約200人の警察と軍人が2〜3メートル間隔に配置され、厳重な警備をした。特別警戒は、列車が丹東を出発後、解除された。

金総書記の訪中は、98年の総書記就任以降、5度目で、06年1月以来約4年4ヵ月ぶりだ。胡主席のロシア訪問日程(8日出国)や金総書記の健康などを考慮すると、今回の訪中は3泊4日ほどとみられる。

金ジョンウン氏が同行したかどうかについて、政府関係者は「確認されていない」としたが、ある北朝鮮消息筋は、「金ジョンウン氏が同行しており、ジョンウン氏の後継を固めることが、金総書記の訪中の目的の一つだ」と話した。



yongari@donga.com mungchii@donga.com