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北朝鮮「金剛山から3日までに撤収を」 韓国側に通告

北朝鮮「金剛山から3日までに撤収を」 韓国側に通告

Posted May. 01, 2010 07:27,   

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北朝鮮が30日、金剛山(クムガンサン)観光地区内の韓国側不動産を没収・凍結の措置を下したのに続き、常駐関係者を16人に制限することを明らかにした。北朝鮮の金クァンユン名勝地総合開発指導局長は同日、現代峨山(ヒョンデアサン)の現地事務所を訪れ、「現代峨山の関係者12人、金剛山ゴルフ場業者のエマーソン・パシフィックの関係者4人の計16人だけを残して、そのほかの韓国側関係者は5月3日午前10時までに撤収せよ」と通告したと、統一部が伝えた。

30日午後6時現在、金剛山観光地区に滞在している韓国側関係者は76人(韓国人38人、韓国系中国人38人)で、このうち16人を除く関係者は3日午前、東海(トンヘ)線出入事務所を通じて撤収する予定だ。所属社別では、現代峨山職員約40人、協力業者職員7〜8人、エマーソン・パシフィック職員6人が撤収する。

北朝鮮側が16人の残留を認めたのは、韓国側関係者をすべて追放する場合、電気や水道などのインフラの稼動が中断するという点を考慮したためとみられる。北朝鮮側は、16人が滞在する宿舎や温井閣(オンジョンガク)事務所、病院、通信室、通行検査所、燃油供給所、一部の発電施設などは、不動産凍結の対象から除外した。

北朝鮮側は、残留関係者を特定しなかった。現代峨山の関係者は、「誰を残すのか決めることはなかった。こちらでは、最小限の連絡機能を維持することに重点を置き、その連絡を担当する人のためのレストランやボイラー、電気、資材管理などの人材が残る必要があると考えている」と話した。韓国職員4人、韓国系中国人6人がいるエマーソン・パシフィックは、韓国職員は残して、韓国系中国人を撤収させる方針だ。

韓国側関係者が撤収すれば、3月25日の韓国側不動産調査で始まった北朝鮮側の「特段の措置」が一段落する。北朝鮮側は4月27〜30日、離散家族面会所や消防署、文化会館、温泉場、免税店など、韓国政府と韓国観光公社が所有する金剛山不動産に「没収」の札をつけ、現代峨山など民間企業が保有する各種観光インフラを凍結した。ただ、現代峨山に長期賃貸した北朝鮮側資産の金剛山ホテルと外金剛ホテルは凍結しなかった。

政府は、北朝鮮側の一方的な措置に対して強力な措置を出す考えであり、金剛山にさらなる強風が吹きつけるものと予想される。政府当局者は30日、「北朝鮮の一方的な措置は不法不当なものであり、容認できない。このような措置によって発生するすべての責任は、全面的に北朝鮮にある」と明らかにした。そして、「今回の事態に対して断固として対応する。現在の対応案の内容と発表の時点を検討している」と付け加えた。

政府は南北貿易の縮小や北朝鮮への物資搬出の制限の強化措置などを検討しているが、民間業者が反発する可能性を憂慮しているという。北朝鮮側は23日、談話を通じて、韓国政府の対応如何によっては「さらに恐ろしい措置」を予告している。



kyle@donga.com buddy@donga.com