8日、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の船体引き揚げ作業が、白翎島(ペクリョンド)海域の高い波など、気象の悪化で中断した。
海軍関係者は、「午前の作業に続き、午後3時からダイバーを投入して引き揚げのための事前準備作業をしたが、強い風と激しい波で作業を中断した」と明らかにした。
同日、白翎島付近の海域は、風速が秒速9〜13メートル、波も1.5〜2.5メートルと高かった。艦首の引き揚げ作業をする海洋開発公社は、午後3時40分頃、海中に固定したバージ船の4つのアンカーを巻いて、大青島(テチョンド)に避航している。艦尾が発見された海域の作業を担う88水中開発とユソン水中開発は、海底の状況をもう少し見守った後、撤収を決める計画だ。
海軍は同日、記者会見を開き、「船体に鎖を巻きつける作業に着手した。早ければ4、5日以内に鎖の連結が終わるだろう」と明らかにした。
艦首の引き揚げをする海洋水中開発公社は、午前10時30分から、90ミリの太さの鎖2本で艦体を巻きつける作業を始めた。艦首に連結する鎖は4本だ。連結が終われば、クレーンにつなげてバージ船に艦隊を移した後、行方不明者を捜索し、平澤(ピョンテク)第2艦隊司令部に移送する計画だ。艦尾側の海域は水深が深く、艦首側より作業の速度は遅い。
一方で国防部は、天安艦の沈没原因を明らかにする民軍合同調査団に、米国、英国、オーストラリア、スウェーデンの4ヵ国の専門家が諮問委員として参加すると明らかにした。
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