政府が二酸化炭素の排出を減らすために意欲的に推進した太陽光、風力など新再生エネルギーの開発がかえって環境を損ねているという指摘が、国策研究機関で出た。
韓国環境政策評価研究院(KEI)は14日まとめた「再生エネルギーの環境性評価および環境にやさしい開発」と題された報告書で、「慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)に建てられたある太陽光発電所は、二酸化炭素の削減効果が環境破壊によって発生する環境価値の損失よりはるかに少なくて、15年間運営すると、381億ウォンの損害が生じると推定された」と明らかにした。
●森林破壊の深刻さに比べて効果は「少」
同報告書によると、慶尚北道奉化郡の鬱蒼とした森林143万平方メートル(約43万2500坪)に建てられたA太陽光発電所は、毎日140メガワット(MW)の電気を生産している。
この発電所が化学燃料の発電を代替する効果を二酸化炭素量に転換すると、毎年2万1728トンだ。KEIはこれを再び炭素排出権取引を通じて得られる累積利益に転換した後、発電所を建てるために破壊した森林の価値と比較した。
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