Go to contents

[オピニオン]サウナ

Posted March. 10, 2010 04:43,   

한국어

日本というと、真っ先に温泉を思い浮かべるほど、日本は温泉文化が発達している。眠りにつく30分分ぐらい前にお風呂に入る。日本の家庭は暖房が利かないため、そうやって体を温めないとなかなか眠れない。フィンランドにも2軒に1軒、地方には8軒に1軒の割合でサウナがある。外から帰ってくると、サウナの蒸気で体を温める。お客さんが来た時、夫婦が共にサウナを楽しみながら、お客さんをもてなす文化もある。熱い蒸気で体を温めてから、雪畑を歩いたり、氷の水に飛び込むのも、フィンランドサウナの面白さを倍増させる。

◆ドイツやスイスへ行けば、サウナに父親と成年の娘が一緒に入ってくる。異性の子どもが成人になると、一緒に銭湯へ行かない我々の文化から見れば、見苦しい。韓国でもマンション生活が普遍化し、銭湯が姿を消しつつあるが、いつからかサウナが人気を集め始めた。今は、チムジルバンやファンドンバン(日本の健康ランド)で集まって交流する人々が増えている。風呂場は男女の区分が明確になっているが、ファントバンでは服を着ているため、男女の場所区分は明確でない。ドイツのサウナに似ていくようだ。

◆イタリアのパドバ大学が3ヵ月間、若い男性10人に週2回15分ずつサウナに入らせた結果、精子の数が半分に減ったという研究結果を発表した。下半身の体温は、他の部位より2度ぐらい低い時に精子が正常に生産されるが、高い体温で機能が落ちたためという分析だ。しかし、大きく心配する必要ななさそうだ。永久的に損傷を受けるわけではなく、サウナに入らなくなると、元通りに復旧すると研究チームは説明する。

◆我々の祖先も、男の子の下半身は服を脱がせ、冷たく育てた。日本の親は、冬場にも子どもに素足に半ズボンや短いスカートをはかせる。元気で健やかに育てるためだった。パドバ大学のように実験を行わなくても、生活の経験から下半身の温度と精子数の相関関係に気づいていたからだと考えられる。酷暑の夏の日を、「オス牛の○○が伸びるように暑い」と言う。雄牛も本能的に生殖機能を保全するためには、精子の生産部位を伸し、温度を低めているわけだ。自然の摂理を追いかけるかのように遅れ、科学が証明するのは、パドバ大学の実験だけではない。

李政勳(イ・ジョンフン)論説委員 hoon@donga.com