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医師協会「狂牛病報道の無罪判決、医学的に納得できない」

医師協会「狂牛病報道の無罪判決、医学的に納得できない」

Posted February. 19, 2010 08:33,   

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大韓医師協会は18日に声明を出し、「先月20日、ソウル中央地裁が、MBCテレビ『PD手帳』の『狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)編』をめぐる判決で無罪を言い渡したことについて、医学的に納得できない」と明らかにした。

同協会は、「PD手帳が肥満治療のために胃の切除手術を受けた後に死亡したアレッサ・ビンソンさんの治療経過を省略して、『人間狂牛病』にかかって死亡したと放送した。しかし、解剖によって胃の切除手術後のビタミンの欠乏から生じる脳疾患であるウェルニッケ脳症と最終確認されている。裁判所が、遺族側の立場だけを一方的に引用したPD手帳の報道形態に問題がなかったと判断したことは誤りだ」と主張した。

同協会は、韓国人が人間狂牛病に脆弱だというPD手帳の報道は問題にならないという裁判所の判断も、誤りだと指摘した。

また、「韓国人には、狂牛病に脆弱な遺伝子があるだけでなく、狂牛病に抵抗する遺伝子も10%近く現れている。狂牛病は、遺伝的・環境的な要因が複合的に作用するので、一部の遺伝子だけで狂牛病の危険性を判断することはできない」と強調した。

さらに、「プリオン(狂牛病誘発物質)の専門家たちは、狂牛病にかかった牛の筋肉、すなわち牛肉を摂取しても、狂牛病にかかる確率は非常に低いと見ている。にもかかわらず、PD手帳が『韓国人が狂牛病にかかった牛肉を摂取する場合、人間狂牛病が発病する確率は約94%になる』というPD手帳の誇張した主張に対して問題なしとする裁判所の判断は、納得できない」と話した。

同協会は、裁判所が医学的な判断を下すにあたって、協会の諮問を要請すれば、積極的に協力すると明らかにした。



likeday@donga.com