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[社説]韓国の新世代が「世界の壁」を崩す

[社説]韓国の新世代が「世界の壁」を崩す

Posted February. 18, 2010 08:48,   

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「バンクーバー冬季五輪はコリアのお祭りだ」世界で初めてスピードスケート男女500メートルを席巻した韓国について、外信はこのように驚きと賞賛を示した。スピードスケート男子500メートル金メダルのモ・テボム、女子500メートル・金メダリストの李相花(イ・サンファ)は21歳の同い年だ。五輪の歴史を書き直した若者が、韓国人であるということは、我が国の誇りであり、希望である。

極めて短時間を差し、よく「瞬く間」と言う。李相花と世界新記録保持者のジェニー・ウォルフ(ドイツ)の金・銀メダルを分けた0.05秒は、距離ではスケートのブレード一枚ぐらいで、時間では「瞬く間」を再び数等分した刹那に過ぎない。この過酷な勝負の世界で、相手より一歩進むための選手らの厳しい競争は、それ自体で胸を打つ感動を与える芸術であり、先端スポーツ科学の集大成だ。誰が、競争が人間の心情を荒廃化すると言うのか。無限に向けられた競争と挑戦は、人間の潜在力を拡張し、人類を発展させる動力であることを雄弁した競技だった。

韓国のメダルが主力種目のショートトラックではなく、スピードスケートで出たのは、その分、韓国の国力と選手らの体力が成長した結果だ。順位争いのショートトラックでは、選手個人の力量に劣らず戦略が肝心だが、記録競技のスピードスケートは、選手の孤独な戦いだ。李相花選手は、男子選手と一緒に練習してきた。闘士を燃やしつつ、厳しいトレーニングに耐え、先進国の高いハードルを乗り越えたモ・テボム、李相花選手が誇らしい。

徹底した競技分析や科学的なトレーニングも、功を奏した。スピードスケート代表チームは、早くからカナダのカルガリーとバンクーバーへ移動し、現地適応と共に氷質の分析に万全を期した。競技場の氷質と温度に合わせ、スケートのブレードを研ぐ専門家まで投入した。このため、外国の選手らは「最悪の氷質」と文句を言った競技場だが、韓国選手らは「私にぴったりの氷質」と自信を示していた。

2人の選手が獲得した金メダルは、韓国の新世代が決して虚弱でないことを見せてくれた。新世代はお腹を空かせたり、無理やりやらされたりして、運動をする世代ではない。自らが夢を決め、汗で実践する若者らだ。「フィギュア・クィーン」の金妍兒(キム・ヨナ)選手が子どもの時、ミシェル・クワン選手を自分の成長モデルに据え、絶えず努力を積み重ね、ミシェル・クワンを乗り越える選手になったことを見よ。バンクーバーで勝利のニュースを届けてくれる韓国選手らは、メダルの重圧に押しつぶされ、普段の実力を発揮できない世代ではない。彼らは強く張られた弦のように、緊張感に乗り、スパートを爆発させることができる。

韓国選手らが、汗と涙で樹立した「冬季スポーツ強国」のイメージが、平昌(ピョンチャン)五輪の誘致にも、肯定的な効果をもたらすことを期待する。