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金妍兒と石川に魅了された韓日の広告界

Posted December. 25, 2009 10:40,   

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「ヨナの一日」という言葉がある。「フィギュア・クィーン」の金妍兒(キム・ヨナ、19、高麗大)が出演するテレビコマーシャル(CM)で金妍兒の一日をパロディしたものだ。たとえば、朝、起きた金妍兒が毎日(メイル)牛乳を飲み、ラクベル化粧品で化粧をした後、現代(ヒョンデ)自動車に乗って練習場へ向かう途中、三星(サムスン)電子の携帯電話で友だちに電話をかけるというふうだ。

モデル選好度で最上クラスと評価される金妍兒は、実際、CM本数のランキングでも高い順位に付けられていることが分かった。広告ポータルのTVCF(www.tvcf.co.kr)を運営する(株)エドクリームが、今年明けから20日まで、地上波テレビの広告主リストを分析した結果、金妍兒は合わせて8つの商品のモデルとして活躍した。ドラマ「花より男」の男子主人公の李ミンホと共に2位タイになっている。1位は少女時代で、12の広告に出演した。個人としては金妍兒と李ミンホが1位タイだ。金妍兒は、金テヒ、李ビョンホン、李ヒョリら、綺羅星のような芸能人を抜いている。

スポーツスターが威力を振るっているのは、日本でも同じだ。「天才ゴルファー」石川遼(18)がその代表例。ニッポンモニターが11月30日まで集計したCM出演ランキングによると、石川は全日本航空(ANA)やトヨタ自動車など、13社のモデルを務めている。日本の国民グループ・SMAPの木村拓哉と1位タイだ。韓日両国で10代のスポーツスターが広告界を総なめしているわけだ。

●金妍兒、今年56億〜72億の収入

後を絶たないCM出演の要請に比べると、金妍兒がモデルを務めたのは「氷山の一角」に過ぎない。金妍兒のマネージメント社のIBスポーツのク・ドンフェ副社長は、「これまで金妍兒をモデルに起用したいと言い出した会社は300社にのぼる。今年1年だけでも100社を上回った」と話した。

金妍兒は徹底した基準に基づいて出演の可否を決定する。トップブランドか否かや自分のイメージと合致するか否かがその基準となっている。金妍兒が今年出演したCMは、化粧品、自動車、電子製品、乳製品などに限られた。

それでは、金妍兒は今年1年、CM出演でいくらを稼いだのだろうか。先日、日本のある週刊誌は、金妍兒の年間収入が100億ウォンを上回ると報道したが、ク副社長は「そんなに多くはない」と話した。広告界の関係者によると、金妍兒は特A級モデルに分類される。特A級モデルは、ブランド当り1年で7億〜9億ウォンをもらうというのが通説。これを適用してみると、金妍兒は広告収入だけで56億〜72億ウォンを稼いだと推算できる。一本当り5000万〜7000万円の出演料をもらう石川も、今年、CM出演料として7億2000万円(約93億ウォン)を稼いだとされている。

●2人の魅力ポイントは?

広告界の関係者によると、スポーツスターが芸能人を抜いてトップモデルとして認められるのは異例のことだ。しかし、消費者は金妍兒と石川に対して爆発的な反応を示している。広告主も大満足している。

モデルエージェンシーのクリーム・キャスティングのチョ・ミンギョン室長は、「基本的にスポーツスターには芸能人にはない健康で率直なイメージがある。芸能人はトップスターでもアンチファンがつき物だが、金妍兒はアンチファンがほとんどいない。国民的な応援を受けているスターという点も魅力的だ」と話した。

HSアドのアン・ホンジュン代理は、「金妍兒には相反する2つの魅力が共存している。か弱い体にかわいい顔をしているが、フィギュア選手としてはチャンピオンであり自己管理に徹底しているプロだ。そのため、業種と問わず、どの商品やブランドともイメージがぴったり合う」と話した。

石川も同じだ。174センチの身長に68キロというスリムな体格にかわいい顔をしている石川のニックネームは「ハニカミ王子」だ。しかし、フィールドでは300ヤードをはるかに越えるドライブショットを放つ。スマートなマナーや模範生のような言い方は、おのずと母性本能をくすぐる。石川はプロデビュー2年目の今年、日本男子ゴルフで4勝を挙げ賞金王に輝いた。

金妍兒のおかげでフィギュアが韓国で国民スポーツになったとすると、石川のおかげで日本男子ゴルフは昔の人気を取り戻した。石川の年間経済波及効果は、341億円(約4380億円)にのぼるという分析も出ている。東京所在のCM総合研究所は、「石川が日本経済の回復に大きな役割を果たしている。国が賞でも与えるべきだ」と主張した。



uni@donga.com