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「韓国の国政監査は魅力的」

Posted December. 21, 2009 09:28,   

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「政府に対して政策と予算執行を鋭く追及して監視する韓国の国会は、明確な『先進国会』です。その意味で、『乱闘国会』のイメージは、一日も早く改善されるべきです」

国会に登録されている唯一の外国人インターンで、民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員の議員室で5年間、日本政界との交流関連業務を補佐している久田和孝氏(34)は、「格闘技国会」という不名誉なレッテルをはられた韓国の国会を肯定的に評価する。「政府と国会、与野党が常に衝突して争うのは、しっかり牽制するためにも必要だと思います。しかし、日本では、韓国の国会が『乱闘国会』というイメージが深く刻印されているようで残念です。韓国の国会の多くの長所を知らしめるためにも、国会内の暴力行為は根絶されるべきです」。

久田氏は、韓国の国会には外国の議会が「学ぶべき」制度が多いと話す。久田氏は、第一に国政監査を挙げた。「日本は、民主党が政権を取った後、初めて議会が政府の予算運用を監査しました。2週間で、法的拘束力もないけれど、画期的な措置だと評価を受けました。議会が政府をしっかり牽制するためには、韓国式国政監査が導入されるべきだと考えます」。

久田氏は、韓国国会の立法補佐機能にも驚きを示した。現在、韓国の国会議員1人当たりの有給補佐陣は8人(4級=2人、5級=1人、6級=1人、7級=1人、9級=1人、インターン=2人)だ。久田氏は、「議員1人当たり3人の秘書を有給職員として採用することができる日本に比べて、すばらしいことだ。日本の議員や補佐官に韓国国会の立法補佐システムや議員立法の現況を話すと、大変驚く」と話した。

久田氏は、祖父が韓国人のクォーターだ。久田氏の母方の祖父は、日本植民地支配期に6才で日本に渡って定着し、日本人女性と結婚した。しかし、久田氏は、創価大学法学部4年の時の99年に祖父が亡くなる時まで、自分の「ルーツ」を知らなかった。祖父母は、母親が幼い頃に離婚したので、久田氏は祖父の存在を知らずに育ち、「朝鮮人」といじめられた母親は、家系について話さなかった。

しかし、久田氏は、修士学位を取得した後、01年に「ルーツ」探しのために韓国に渡った。慶熙(キョンヒ)大学NGO大学院、成均館(ソンギュングァン)大学大学院博士課程(行政学)を経て、3月から弘益(ホンイク)大学外国語学部の専任講師として大学生に日本語を教えている。久田氏は、「韓国の民主主義は日本に比べて歴史は短いが、『世襲政治』が存在せず、誰もが選挙と政治に関心を持っていて激しい。韓国と日本の国会の架け橋の役割をしたい」と話した。



jin0619@donga.com