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[社説]中国も、韓日首脳の「北朝鮮核問題の解決策」に応じなければならない

[社説]中国も、韓日首脳の「北朝鮮核問題の解決策」に応じなければならない

Posted October. 10, 2009 08:20,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領と日本の鳩山由紀夫首相の9日の首脳会談は、北朝鮮の核解決に向けた両国の確実な協力という実を結んだ。鳩山首相は、李大統領が提案した北朝鮮核問題の一括妥結案(グランドバーゲン)を「正確で正しい案」と支持した。両首脳は、北朝鮮が過去の誤ったパターンを繰り返さないためには、抜本的かつ包括的な解決策を追求しなければなければならないと強調した。グランドバーゲンが6者協議参加国の核問題解決案に公認される契機になったという点で意味が大きい。

鳩山首相は就任後、2国間首脳会談の初めての訪問地に韓国を選んだ。李大統領は、鳩山首相が民主党総裁であった6月に大統領府で会い、「次期指導者」として礼遇し、親交を築いた。両首脳は9日、記者会見でも相手への格別の理解と信頼を示した。現代の外交で、首脳の親交が両国関係を進展させる決定的な要因であることを考慮すれば、韓日は、両国の歴代どの政府よりも近づける機会をつかんだと言える。

9日の韓日首脳会談は、10日に北京で行なわれる韓中日首脳会談につながる。中国の温家宝首相は先週、北朝鮮を訪問し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に会った。温首相は、金総書記が明らかにした「条件付き6者協議復帰の意志」を韓日の首脳に詳細に説明するものと予想される。韓中日首脳会談は、金総書記の発言に対して3国が調整された回答を出す機会だ。

北朝鮮も、韓中日首脳会談の結果を注視するだろう。韓中日3国がグランドバーゲンを支持し、北朝鮮の6者協議復帰を促せば、金総書記に少なからぬ圧力として作用するだろう。中国はこれまで、「韓半島の非核化」を強調してきたため、北朝鮮の核問題を抜本的かつ包括的に解決しようという提案を拒否する名分はないだろう。万一、中国が北朝鮮の「条件付き6者協議復帰の意志」に乗って原則を崩せば、国際社会の対北朝鮮制裁に混乱を招く恐れがある。韓中日首脳会談は、6者協議参加国の米国とロシアにも影響を及ぼすという点で重要だ。

韓国と日本の間には、地球温暖化対策など協力すべき懸案が少なくない。鳩山首相が繰り返し強調したように日本の歴史の直視も必要だ。しかし、最も至急かつ重要な課題は、北朝鮮の核問題の解決である。北朝鮮核問題の協力は、李大統領と鳩山首相が韓日新時代を開くかどうかを見極める試験台と言える。韓日の首脳は力を合わせて、グランドバーゲンに参加するよう中国を説得しなければならない。