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[社説]世宗市計画修正、政府与党が全面に出るべきだ

[社説]世宗市計画修正、政府与党が全面に出るべきだ

Posted September. 24, 2009 08:33,   

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鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相候補は、23日未明まで続いた国会人事聴聞会で、「世宗(セジョン)市は国政の非効率を招くだろう。新しい修正を推進する必要がある」という所信を貫いた。「9部2処2庁」が移転しても自足機能がなければ幽霊都市に転落してしまう現実を直視しようという話だ。野党民主党と自由先進党は、忠清(チュンチョン)圏議員を中心に、市民団体とともに決起大会を開き、世宗市の原案推進と鄭候補の指名撤回を求めた。

鄭首相候補は、国会の任命同意案の表決で負担を抱えることになったが、国運がかかった世宗市問題を公論の場に引き入れたという点で評価できる。中道実用を掲げた政権2期目の内閣を率いる首相候補が、世宗市問題を正面から取り上げ論じることによって、再び議論の機会を持つことになったことは不幸中の幸いだ。

世宗市は、慮武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が02年の大統領選挙の公約に掲げて、「効果があった」と吐露した行政首都移転の延長線上にある。慮武鉉政権は、首都移転政策が憲法裁判所で違憲決定を受けた後に、「行政中心複合都市建設」に名前を変えた。与党ハンナラ党も、忠清(チュンチョン)票を意識してこれに同調した。各党が票の計算に追われ、国家の効率性がかかった重大懸案について落ち着いて議論する機会を持てなかったのは事実だ。

ハンナラ党の安商守(アン・サンス)院内代表は、「首相候補の個人の所信だ。首相は、補佐機能をするだけで、大統領の意向に反して行政を行なうことはできない」として、鄭首相候補の所信への評価を切り下げた。党内で起きている世宗市修正論も無視した発言だ。安院内代表は、10・28再選挙と来年6月の地方選挙を意識して、忠清圏の民心を刺激しないという考えしかないようだ。

政界の一部では、首相に指名されるまで世宗市について言及がなかった鄭候補が、指名記者会見から「世宗市代案論」を持ち出したため、「事前調整説」が流れ出ているが、大統領府は否定する。首相候補を前面に出して、国民世論のゆくえを推しはかっているという解釈もある。李政府でも、先の大統領選挙の時、忠清圏の票を逃さないために、「世宗市原案どおり建設」を受け入れたが、国家運営の非効率性の問題を心配せざるを得ないだろう。首相候補が、国会の承認を受けて正式に就任すれば、果たしてどのような案が国家全体の利益と忠清地域住民の実質的な利益になるのか、議論を始めなければならない。

国政に責任を負う政権勢力として、国家百年の大計がかかった懸案をめぐり、合理的な代案を提示して、説得する責務を先送りすることはできない。李明博(イ・ミョンバク)政府2期目の内閣は、原点から、各界の意見を取りまとめ、世宗市をめぐる政略的攻勢と消耗的論議を終息させる責務がある。