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[社説]社会の混乱を煽る「偏向」国家人権委

[社説]社会の混乱を煽る「偏向」国家人権委

Posted June. 05, 2009 08:07,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の死去のさい、警察が公共の安寧と秩序維持のために機動隊のバスで封鎖したソウル広場が4日、再び開放された。警察は、盧武鉉前大統領の国民葬の期間を前後して、ソウル広場の集会デモを基本的に禁止した。国民葬を利用して、第2の「ろうそく」に拡散させようとする動きがあったためだ。集会デモに関する自由は、憲法に保障された基本権にあたる。しかし、他人の安全と幸福追求権、生活権、通行権を侵害する不法暴力デモまで保障することはできない。

政府が、多くの国民の安寧と社会・経済的被害の予防のために、不法暴力デモに変質することが明らかに予想される集会とデモを阻止することは、合法的だ。集会およびデモに関する法律は、公共の安寧・秩序に直接的な脅威を与えることが明白な集会やデモは禁止できるよう規定している。不法暴力集会とデモを許容する民主主義政府は、全世界どこにもない。

安京煥(アン・ギョンファン)国家人権委員長が3日、「韓国社会で、集会デモの自由が萎縮しているという点に憂慮する」と発表した声明は、法と現実を無視し、バランス感覚を失っている。人権委の批判が説得力を得るには、デモ隊の不法暴力も批判し、自制を訴えなければならない。昨年5月に始まったろうそくデモは、3ヵ月間、ソウル都心を麻痺させ、警察官は暴行され、新聞社が暴徒から攻撃を受ける無法地帯の状況を作り出した。人権委は、集会デモに参加せず、反対する大多数の市民の権利に対して背を向けているという言葉を聞いて、反論できないだろう。

ソウルには、集会とデモができる場所は、ソウル広場以外にいくらでもある。ソウル広場は、すべての市民が自由に休息を取り、文化生活を楽しめる公共の場所だ。集会とデモ専用の広場ではない。にもかかわらず、週末の度に左派団体はソウル広場を独占したかのように、政治集会の場所に利用した。ソウル広場は、すべての市民が平和に利用しなければならない。

人権委は、「警察の攻撃的鎮圧方式は、国民の生命と身体に対する被害を増加させる可能性が高い」と主張した。しかし、竹の棒などの危険な武器で若い機動隊員を攻撃し、けがを負わせるデモ隊の暴力に対しては、何の言及もなかった。人権委は、デモ隊の人権と自由を論じる前に、バランス感覚からそなえる必要がある。