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[オピニオン]サウナ首脳外交

Posted May. 14, 2009 08:11,   

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米国のブッシュ前大統領は、外国首脳に対する格別の親密感をテキサス州クロフォードに招待することで示した。ブッシュ前大統領は、大統領の専用別荘であるキャンプ・デービッドよりも、クロフォードを愛用した。当然、クロフォードがキャンプ・デービッドより一ランク高い招待だった。ブッシュ前大統領は、ジーパンとブーツ姿でピックアップトラックを運転し、外国首脳らを乗せ牧場を回り、話を交わした。そのような歓待に感動しない外国指導者がいるだろうか。

◆クロフォードに招待された韓国の大統領はいない。韓米関係は、「公の離婚だけはしていない状態」という言葉が出るほど悪化した05年、韓米首脳会談を控え、ホワイトハウスが盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)をクロフォードに招待しようとしたことはある。しかし、大統領府の一部の参謀の反対で実現しなかった。当時、政府は「どこでどのように会うのかは重要ではない」と語った。李明博(イ・ミョンバク)大統領が昨年4月、キャンプ・デービッドに招待されると、韓米関係が修復したと理解された。両首脳は、ゴルフカートに一緒に乗り、友好を築いた。

◆首脳間の個人的好感と信頼は国益のために大変重要だ。どの国も外国首脳を手厚く歓待するのもそのためだ。03年、日本の小泉純一郎首相は、訪日した英国のブレア首相の宿泊先を保養地である箱根の伝統旅館に決めるなど、自ら手配する誠意を示した。カザフスタンのナザルバエフ大統領が、李明博大統領とともに「サウナ」に入ったことは、独特のケースにあたる。カザフスタンでは、「バニャ」と呼ばれるサウナが、最上の国賓への接待とされる。

◆韓国に来た外国首脳に対する最上級の歓待は、大統領府の国賓晩餐だ。しかし、99年、英国女王エリザベト2世は、安東河回(アンドン・ハフェ)村で伝統公演を観覧し、誕生日祝いを受け、とても感動した。大統領の別荘もない韓国で、外国首脳に対する「イベント歓待」は、警護と儀典を総合的に考慮しなければならないため、容易ではないだろう。大統領の別荘は、4ヵ所のうち最後に残っていた清南台(チョンナムデ)まで、03年に一般に公開された。清南台の大統領別荘の復元を含め、外国首脳に最上の韓国的感動を贈る方法を研究する必要がある。

権順澤(クォン・ジュンテク)論説委員 maypole@donga.com