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[社説]金正日集団、世界の異端児となって破滅を招くつもりか

[社説]金正日集団、世界の異端児となって破滅を招くつもりか

Posted April. 15, 2009 03:02,   

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国連安全保障理事会が、北朝鮮のロケット発射に関連して、対北朝鮮制裁を現実化させる議長声明を満場一致で採択すると、北朝鮮は6者協議への不参加と核開発で立ち向かうと脅しに出た。金正日(キム・ジョンイル)集団は核と長距離ミサイルの開発で平和を脅かしながら「やってみるならやってみろ」と言わんばかりに世界に向かってけんかを売っている格好だ。

安保理の議長声明は全く北朝鮮自身が招いたものだ。北朝鮮は国際社会の警告にもかかわらず、2006年に長距離ミサイル発射と核実験を強行したし、安保理は対北制裁決議である1718号を採択した。安保理はその後、北朝鮮が6者協議に復帰すると制裁実行を留保したが、にもかかわらず北朝鮮は衛星に装ったミサイル発射で不意打ちを食わせた。今回の議長声明は、善意を裏切ったことへの対価にしては弱い印象がある。にもかかわらず北朝鮮は超強硬な態度に出た。

北朝鮮は昨日、外務省声明で「6者協議に二度と絶対に参加しないばかりか(6者協議の)いかなる合意にもこれいじょう拘束されないだろう」と発表した。また寧辺(ニョンビョン)核施設から出た使用済み燃料棒を再処理すると明言したうえで「われわれの自衛的な核抑制力を全面的に強化していく」と脅した。自力での軽水炉建設を積極的に検討し、「自主的な宇宙利用権利」を引き続き行使していくともした。北朝鮮核問題の解決のために14年も外交努力を傾けてきた主要国の忍耐力を試している。これまで北朝鮮があらゆる口実で6者協議を座礁させてきた経験からすれば、驚くほどのことでもない。安保理議長声明は言いがかりに過ぎなく、この際、核開発を決して諦めないという本音を露にしたものだ。

北朝鮮は勘違いしてはならない。議長声明は、北朝鮮の挑発をこれ以上は黙過しないという意志とともに明確な制裁の実行方法を盛り込んでいる。1718号に定めた大量破壊兵器(WMD)プログラム関連品目と一部の通常兵器、贅沢品に対する輸出規制をはじめ、WMDプログラム関連の資金や金融資産に対する凍結措置が実行される可能性が高くなった。北朝鮮の国際的な孤立はもちろん、ただでさえ深刻な状況にある経済難や食糧難に加え、大きなダメージとなるだろう。中国とロシアまでもが賛成したのだから、北朝鮮にとっては拠り所を失った格好だ。金正日集団は暴れるように激しく反発しているが、そうすればするほど世界の異端児とされ、破滅を招くだけだ。

国際社会は窮地に追い込むたびに瀬戸際戦術を行使する北朝鮮の悪態が、これ以上は通用しないことを今度こそ行動で見せるべきだ。韓国、米国、日本が確固とした連携態勢を築いて、共同で対応するべきであり、中国とロシアも積極的に参加するべきだ。韓国政府の意志も重要だ。WMD拡散防止構想(PSI)への全面参加を堂々と宣言する必要がある。北朝鮮の局地的挑発の可能性にも徹底的に備えなければならない。