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PL製品を巡る議論、洗剤やコーヒーへと拡大

PL製品を巡る議論、洗剤やコーヒーへと拡大

Posted February. 16, 2009 03:31,   

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「Eマートが最近、全ての店舗で毎日(メイル)乳業やビングレが生産するEマートの自社ブランド(PL=Private Label)牛乳の販売を中止したことが引き金となったPL製品の品質を巡る議論が、洗剤やコーヒーなど、ほかの製品へと広がっている。

Eマートは、PL製品のため流通マージンが減っただけでなく、各製造会社のオリジナル製品と「品質は変らない」と主張したのに比べ、これらの製品の製造会社ではこれと相反する主張を掲げている。

それを受け、これまで各大手スーパーの自社ブランド製品(一般的にはPB=Private Brando、ただし、新世界=シンセゲ=ではPLという名称を使用)の品質を巡る信頼性が議論の対象となっている。

●PL製品の価格引下げのためのさまざまな様子

国内生活用品業界トップの「LG生活健康は」、1990年代初頭に生産を中止した「ハン・スプーン」洗剤を、07年からEマートのPL商品として供給している。LG生活健康は同製品の生産のみ行っており、開発には関わっていない。

同社の関係者は、「LG生活健康が直接開発して生産する『テック』洗剤の殺菌効果は、一般洗剤より一ランクアップ・グレードされたものだ」とし、「Eマートのハン・スプーンはEマートが自主的に新技術の開発を行わない以上、殺菌効果は劣らざるを得ないだろう」と話した。

最近まで、EマートのPL製品として販売された「Eマート・センサブル・シャンプー」を生産した愛敬(エギョン)も、自社ブランドとEマートのPLブランドは、生産工場は同じだが、製品の成分は異なるという見方を示している。

愛敬側は、「EマートのPL製品は価格引き下げのため、高級成分は入れていない」と打ち明けた。

食品業界も事情は同様である。

米菓子「Eマートの米で作った星」を生産するキリンは、「米で星」など、自社の米菓子は国産米と中国産米を半分ずつ使っているが、Eマートは米菓子は、コスト削減のために100%中国産米を使っている。

キリンの関係者は、「Eマートに納入する菓子が同じ工場のラインで生産してはいるが、味付けなどに差をつけているため、味が異なる」と説明した。

ある食品会社の関係者は、「大手スーパーによる働きかけのため、『やむを得ず』PL製品を作っているので、味の研究は懸命にやっていない」と打ち明けた。同関係者はまた、各製品製造会社のこのような「営業秘密」を公開したことと関連して、「自社の独自製品のブランドを維持するための苦肉の策であり、これまで流通会社の力のどれだけ強かったを示す証拠でもある』と語った。

●一部のPL製品は重要含量成分も落ちる

韓国消費者院が昨年下半期に発表した「大手スーパーのPB商品の流通に関する実態調査」によると、大手スーパーの一部の自社ブランド製品は、製造会社の製品に比べて重要含量成分が落ちることが分かっている。

同報告書によると、かつて農協・ハナロ・クラブのPB商品だった「一杯詰まった焼肉ハム」は、製造会社である木牛村(モグチョン)の自社ブランド製品に比べて、値段が11%安い代わり、主要成分である豚肉が30%以上少なく入っていた。ジャルダンの「Eマートのスター・ミックス・モカ・ゴールド」など、Eマート・コーヒーのPL製品も、インスタントコーヒーの含量が同種業界のコーヒーより落ちた。

昨年末、ホーム・プラスは「ホーム・プラス・ウェルビング・プラス・低脂肪牛乳」(930ミリリットル)の栄養表示に違反して、消費者院に摘発されたりした。100ミリリットル当たり52.5ミリグラム以上のカルシウムが入っていなければ、「カルシウム添加」の表示をすることができないが、同製品は100ミリリットル基準で5ミリグラムのカルシウムを入れたのに、「カルシウム添加」の表示を行っていた。各消費者団体では「大手スーパーではPB製品の価格引き下げにだけ追われ、品質管理などをないがしろにしている」と指摘した。