Go to contents

卒業式にも景気低迷の影…お花が売れない

卒業式にも景気低迷の影…お花が売れない

Posted February. 13, 2009 03:43,   

한국어

「卒業式は書き入れ時ですって?それはもう昔のことですよ」

12日、卒業式が開かれた光州(クァンジュ)の朝鮮(チョソン)大学付属女子中学校の正門前で花を売っていた朴某さんは、「景気が悪いせいか、花の値段を聞くだけで、買う人はほとんどいない」とため息をついた。

卒業式や入学式が集中している2〜3月初めは、お花売り商人たちの間では、「1ヵ月間の売り上げて1年間生活する」という話があるほど一番重要な収入の書き入れ時だ。しかし、最近の卒業式の会場では、厳しい景気低迷の影響でお花の香りが姿を消している。

12日昼、ソウル江南区(カンナムグ)にある京畿(キョンギ)女子高前。卒業式の行事はすでに終わりかけていたが、7人のお花売り商人たちは、一抹の期待のためか、その場を離れずにいた。

「いくら売ったか」という質問に、金スンオクさん(50・女)は、1万ウォン札3枚を見せながら「昨日も3つ、今日も3つしか売れなかった」と話した。

金さんは、「一つの花束に1万5000ウォンはもらわなければならないが、1万ウォンで売っても買う人がいない。今日売れなかったら捨てるしかないのに…」と焦りを隠せなかった。

卒業式の会場では生花の代わりに安価な造花が多く目に付いた。11日、ソウル冠岳区(クァンアック)の三聖(サムソン)高校で行われた次男の卒業式に来ていた主婦のイム某さん(47・女)は、造花の花束を用意してきた。

イムさんは、「親戚の子供を含めて卒業式が多くて、その度にお花を買うことはできない。造花の花束一つで、全ての卒業式を済ませる予定だ」と話した。

お花を買う人がなくなって需要は減ったが、お花の値段はかえって値上がりしている。燃料価格の値上げによる暖房コストの負担がかさみ、冬場のお花の栽培を諦めた農家が増え、出荷量が減ったためだ。

お花の価格は卒業シーズンを迎えた今月初めから例年に比べて2倍まで値上がりし、バラ10本で2万ウォン、カスミソウ一束は1万5000ウォンで取り引きされている。

ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)の国内最大のお花卸売市場を経営している農水産物流通公社・花卉共販場によると、今年の一日の花卉の売上は昨年の70%程度に減ったという。

花卉共販場の関係者は、「燃料価格の値上がりでコストが値上がりしている上、市場への花の供給が減って、花の価格が大幅に値上がりした」と言い、「昨年は1日の売上高が7億ウォンを上回る日も多かったが、今年は6億ウォンを越える日は数えるほどだ」と話した。

江南区の淑明(スクミョン)女子高の卒業式にお花を売りにきた金ジョンジンさん(61)は、「お花の価格は2倍に上がっているのに商売はもっと駄目なんだから、やってらられない。景気が落ち込んでいるためだから、買ってくれない客を恨んでも仕方ない」と嘆いた。



alwaysj@donga.com shjung@donga.com