朴啓東(パク・ゲドン)国会事務総長は7日、国会議事堂を占拠している野党議員らを解散させる過程で、国会事務処が暴力を行使したという野党側の主張に関連し、「国会警部補課長が、民主労働党の姜基甲(カン・ギガブ)代表に、『先生、一層の事、私を殺してください』とまで訴えたほどだった」と明らかにした。
朴総長は同日、記者とのインタビューで、「姜代表は6日、(朴総長の)部屋を訪れ『(5日の衝突で)警衛課長の服を脱がせると、警衛課長からこのように訴えられ、急に憤りが収まった』と話した」とし、「姜代表は前日の事態について、個人的にお詫びした」と明らかにした。
姜代表に服を脱がされた国会警衛課長は李敬均(イ・ギョンギュン)書記官で、国会内の秩序維持を担当する実務責任者だ。
李課長が「一層の事、殺してほしい」と訴えたのは、議員らには勝手に手をつけることができず、自主的に解散してほしいという表現だと事務処側は説明した。
朴総長は、「民主労働党(民労党)では、警衛らが議員たちを暴力で押えつけたと主張しているが、これは真実を政治的にミスリードしたものだ」と言い、「民労党のホームページに公開されている動画からも確認できる」と話した。
民労党が公開した動画には、5日、警衛らが国会本会議場前のロテンダー・ホールで、民労党が貼ったチラシやプラカードを排除する映像に状況説明がつけられている。
動画では、同日午後8時ごろ、警衛30人余りが不法貼り出しを剥がす際、「ゆっくりしなさい。先生たちが怪我するから。気をつけて、気をつけて」などと叫び続けている。一方、民労党の関係者らは警衛らに向かって「畜生ども」と暴言を浴びせるなど、激しく抵抗した。
動画にはまた、民労党の李正姫(イ・ジョンヒ)議員がプラカードを最後まで掴んで抵抗する姿も映っている。しかし、民労党は動画内容の説明資料で、「李正姫議員は警衛らに『押されて』階段から『引きずられて降りなければならなかった』」と表現した。
さらに李議員は、警衛らに向かって「お前らは国会議員を殴る奴らか」と泣き叫んだが、動画には警衛が李議員を殴るシーンはなかった。逆に、姜代表が警衛らに足蹴りする姿が映っている。
姜代表は7日、あるラジオ番組に出演し、国会事務総長室での騒ぎについて「党代表として、度を過ぎた行動をしたのは事実だ」と話した。事務処では8日正午まで、姜代表が公開謝罪しなければ、法的措置を検討することを決めた。
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