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[社説]納税者を憤らせる「余った予算の無駄遣い」

[社説]納税者を憤らせる「余った予算の無駄遣い」

Posted December. 18, 2008 07:26,   

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今年も年末が迫り、市内のいたるところで、道を塞いでは車道や歩道の工事現場をよく目にする。勿論、必要な工事もあるだろうが、ほとんどは会計年度が変る前に、余った予算を使い果たすため、浪費的な予算執行である。予算を節約し、予算が残ることになれば、不要額とみなされ、来年度予算が削減されることを恐れて、国民の血税を湯水のように使うのだ。何の問題もない歩道のブロックを工事される度に、大切な税金が使われていく。

ソウル市は、毎年繰り返される道路の予算浪費を正すため、道路法施行令に2年間と定められている「歩道掘削の統制期間」を5年間へ延長する指針を作ることにした。しかし、街の改善事業によって、新たに作られる歩道のみ該当し、一般歩道は対象外となっており、「半分だけの措置」に過ぎない。専門家らは、施工の精度を高め、資材の高級化を図れば、5年でなく10年以上も使うことができると指摘する。施行令に掘削統制期間を明文化し、対象も全体道路へと拡大する案も推進するのが理にかなっている。

「余った予算を使い果たす」は、政府の予算を監視しなければならない国会でも、これ見よがしに行われている。最近、国会では議員らが主催するさまざまな名分の討論会や公聴会が、同時に多く行われ、大騒ぎとなっている。05年から議員1人当たり3000万ウォンずつ支給されてきた「政策開発費」を受け取るためには、いかなる行事であれ、とりあえず開催後、領収書を提出しなければならず、そのために繰り広げられている光景である。

そんな中、国会・予算決算委員会が毎年、予算案の審査を終えた後、年例の行事のように楽しんできた「労い海外出張」を、今年は取りやめることにしたのは幸いなことだ。予算案の審議と係数の調整は、歳費を受け取る国会議員としての最低限の義務である。当然全てすべき職務を果たし、まるで国のため功でも立てたかのように、海外旅行に行ってドルを浪費するのは、正常なことではない。これと似た慣行を全て洗い出し、なくすべきだ。

周りを見れば、政府省庁や司法部、国会、地方自治体を問わず、このようなやり方で税金の無駄遣いが少なくない。不要額のみ全て節約しても、国民の税金負担を少しは減らすことができる。バラク・オバマ米次期大統領は、「予算案を一行ずつ、1ページずつ細かくチェックしながら、政府支出の無駄遣いをなくしていくつもりだ」と誓った。韓国の公務員や政治家らはなぜ、このような約束ができないのだろうか。