世界銀行は、来年の世界経済成長率が0.9%に止まり、韓国の経済成長率も2.0%へ低下すると予想した。世界銀行は9日、発表した「世界経済見通し2009」報告書で、発展途上国の国内総生産(GDP)成長率が、今年の6.3%から来年は4.5%へと低下し、先進国の成長率は1.3%から−0.1%に落ち込むという見通しを示した。これによって世界全体の経済成長率も今年の2.5%から来年は0.9%へと、大幅に低下すると予想した。
特に来年は、米国−0.5%、ユーロ圏(ユーロ使用圏15カ国)−0.6%、日本−0.1%など主要先進国経済圏が軒並みマイナス成長、中国は今年11.9%から来年9.4%に、インドは9.0%から6.3%にそれぞれ成長率が減速するものと予想した。
世界銀行は同日、別途に発表した「東アジア経済見通し報告書」で韓国の経済成長率が、今年3.9%から来年には2.0%と、1.9%低下するものと見ている。
報告書では、通貨危機直前の1996年と07年度の韓国主要経済指標を比較し、外貨準備高は急増したが、GDPに短期外債が占める割合はあまり改善されずにいると指摘した。また、全世界の貿易量は今年6.2%増えているが、来年には−2.1%減となり、1982年以来27年ぶり、初めてマイナスになるとの見通しを示した。
来年の国際原油価格は、1バレルあたり平均74.5ドルで、今年平均101.2ドルに比べ、30%以上下落するものと予想した。ところが、10年には景気がやや回復し、世界経済は3.0%成長し、貿易量も6.0%増加すると見ている。韓国経済は3.8%成長するものと見ている。
経済協力開発機構(OECD)も同日、発表した米国経済見通し報告書で、来年米国が−0.9%の成長率だが、10年には1.6%と小幅で上昇するだろうという見通しを示した。
一方、共同通信は10日、日本政府が来年の会計年度(09年4月〜10年3月)のGDP成長率予測を0%に修正していると報じた。
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