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[社説]北朝鮮の世襲政権60年、住民を飢えさせる先軍と主体経済

[社説]北朝鮮の世襲政権60年、住民を飢えさせる先軍と主体経済

Posted September. 08, 2008 08:27,   

9日は、北朝鮮政権樹立60周年を迎えるいわゆる9・9節だ。平壌(ピョンヤン)を中心に、大々的な慶祝行事が行なわれ、今年は特別に「繁栄せよ、祖国よ」というマスゲームを作った。しかし、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)世襲政権60年は、「繁栄祖国」とはかけ離れている。世界で失敗した国家の中でも最悪だ。1995〜97年の3年間続いたいわゆる「苦難の行軍」の期間に、少なくとも数十万人の餓死者を出したという事実だけでも、父子世襲政権は、許されない。

北朝鮮は、1948年9月9日に共和国樹立を宣布する前に、対南赤化統一に向けて、人民軍を創建(2月8日)した。誕生の時から先軍を叫んだわけだ。金日成主席の死去(1994年)と金正日総書記の世襲後、先軍理念はさらに強化された。一昨年の10月には、核実験まで強行した。

軍幹部は、先軍の恩恵を受ける特権層で形成されているが、住民は、先軍による食糧不足で、慢性的な栄養不足と飢えに苦しんでいる。今年も同様であり、5月には、世界食糧計画(WFP)に緊急救護を要請した。WFPの調査の結果、脆弱階層を中心に住民の60%以上が、1日2食の食事で食いつないでいる。バングラデシュよりも深刻な食糧不足の事態が続いているのだ。

北朝鮮は、正規軍120万人を含め、約300万人を戦時体制で運営するために、全体予算の60%以上を使っている。莫大な費用をかけて核兵器を開発した。そのカネで食糧を買ったなら、住民を腹一杯食べさせることができたはずだ。

配給経済と集団農場、そして主体農法では、住民の基礎的な衣食住すら解決できないことを、1日も早く悟らなければならない。ただ幸いなことは、住民の生存本能が、市場の発達につながっているという事実だ。「苦難の行軍」の期間に、社会主義計画経済の惨状を目撃した住民たちが、市場に目覚め、北朝鮮経済が1990年水準に回復する兆しを見せているという分析もある。

金正日政権は、米国との核交渉だけを有利に導けば、世襲政権を維持できると考えているかもしれないが、それは誤算だ。核兵器や先軍では何もできない。中国やベトナムのように、市場経済を受け入れ、改革開放の扉を開くことだけが、内部崩壊を防ぐ道である。そうしてこそ、韓国も助けることができる。