韓昇洙(ハン・スンス)首相任命同意案の処理を最後に事実上活動を終えた第17代国会で、与党ハンナラ党の安明玉(アン・ミョンオク)議員が143件の法律案を発議し、299人の国会議員のうち最多発議者になった。
第17代国会議員299人がこの4年間発議した法律案は全部で6345件で、1人当たり平均21.2件を提出した形だ。国会議員一人が1件の法律を提出するのに平均68日がかかったことになる。
●ハンナラ比例代表、最も旺盛な立法活動
国会のインターネットホームページに公表された議員統計によると、法律案の代表発議を基準に、ハンナラ党の安相洙(アン・サンス)議員が90件の法律案を発議しており、厳虎声(オム・ホソン)=82件、李声九(イ・ソング)=75件、金錫俊(キム・ソクジュン)=73件、朴賛淑(パク・チャンスク)=72件、鄭成湖(チョン・ソンホ)=66件、李啓卿(イ・ゲギョン)=61件、李成権(イ・ソングォン)=57件の順だった。
大統領室政務首席秘書官に任命され、最近議員職を辞職した朴宰完(パク・ジェワン)前議員は74件を提出した。上位10人のうちハンナラ党所属が9人で統合民主党は1人(鄭成湖)だった。
法律案の最多発議者である安明玉議員をはじめ、李声九、朴賛淑、李啓卿議員などのハンナラ党比例代表の初当選議員4人が、法律案提出上位10人に含まれた。これに朴宰完前議員まで入れると5人になる。ハンナラ党の比例代表議員は全部で21人で、在籍国会議員の14分の1に過ぎないことを考慮すれば、旺盛な立法活動と言える。
●4年間「6件以上の法律案通過」は25人
今国会で可決された法律案1873件だけでみると、ハンナラ党の安相洙議員は計24件で最も多く、同党の金錫俊(20件)、安明玉(14件)議員の順だった。安相洙議員の場合、党の院内代表に選出された昨年8月以降に可決23件と固まっており、この期間に党方針として決まった多くの法案を院内代表の名義で提出したものとみられる。
続いて、李成権議員と自由先進党の朴商敦(パク・サンドン)議員が13件ずつを、民主党の姜昌一(カン・チャンイル)議員が11件、ハンナラ党の李明奎(イ・ミョンギュ)議員が10件を提出した。
●一部の議員は在任期間短く発議ゼロも
7人の議員は今国会任期中に1件の法律案も提出していない。統合民主党の金槿泰(キム・グンテ)、李仁済(イ・インジェ)、金松子(キム・ソンジャ)議員、ハンナラ党の李源馥(イ・ウォンボク)議員、自由先進党の趙舜衡(チョ・スンヒョン)議員、無所属の李海瓚(イ・ヘチャン)議員などだ。
このうち金松子議員は、2006年9月に比例代表議員職を継承しており、趙舜衡、李源馥議員らはそれぞれ2006年7月と10月の再選挙・補欠選挙で当選し、今国会での活動期間が相対的に短かった。
●当選回数多いほど立法発動も衰退
任期4年の間、月平均1件以上、計48件以上の法律案を発議した議員は15人だった。このうち初当選が16人で圧倒的に多く、再選と3回当選が2人ずつだった。当選回数が多いほど主に「政治」だけに関心を注ぎ、国会議員の本領である立法活動とは次第に遠のくことを端的に示している。
一方、年平均1件以下、計4件以下の法律案を発議した議員は59人で、議員5人に一人の割合だった。120人は4年間10件以下の法律案を提出した。
●議員立法案、5件のうち4件が否決
第17代国会任期中に提出された法律案は全部で7446件で、このうち25.2%に当たる1873件が通過された。299人の国会議員が一月平均39件の法律案を議決した形だ。第16代国会では945件、第15代国会では1120件を成立させている。
今国会任期中の議員発議の法律案は6345件のうち1316件が通過され(通過率20.7%)、政府発議は1101件のうち557件が成立(50.6%)した。政府が提出した法律案は2件のうち1件が法律として正式に公布された半面、議員たちが出した法律案は平均的に5件に4件の割合で本会議で挫折した。議員たちの立法能力が問われていることを物語る。
表向きには議員発議の法案だが、政府が事実上法案を作成して所管の常任委員会所属議員の名義で国会に提出する慣例があることを考慮に入れると、議員発議法案の実際の通過率はさらに下がるとみられる。
この4年間、否決もしくは廃棄、撤回された法律案は2264件といまだに国会に回付されたままの状態で、今国会の任期が終了する5月末に自動的に廃棄される可能性の高い法律案は、3309件だった。
jkmas@donga.com behappy@donga.com






