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平壌の空に太極旗は翻るか サッカー南北対決の協議難航

平壌の空に太極旗は翻るか サッカー南北対決の協議難航

Posted February. 11, 2008 03:08,   

サッカー2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ共和国大会に向けたアジア地域3次予選第1戦でトルクメニスタンに4−0で快勝して、順調な滑り出しを見せた韓国。遠征試合でヨルダンを1−0で下して勢いに乗った北朝鮮。

3月26日、平壌(ピョンヤン)で南北が対戦する第2戦に高い関心が集まっている。17日から23日、中国重慶で行われる東アジア連盟選手権で南と北が20日、1回だけ対決するが、ファンの感心は言うまでもなく「平壌での南北対決」だ。

しかし、試合とは別に解決しなければならない難題が山積している。第1戦が開かれる前に南北の関係者らが顔を合わせ実務協議を行ったものの、明らかな意見の違いだけを確認した。

一番肝心な問題が太極旗と愛国歌。5日、開城(ケソン)で開かれた実務協議に参加した大韓サッカー協会の趙重衍(チョ・ジュンヨン)副会長は、「親善試合ではなく、国際サッカー連盟(FIFA)が主管する公式大会なのに、愛国歌も演奏できないし、太極旗もかけられないと言っているので、対話そのものができなかった」と話した。W杯予選応援団や記者団の訪朝案をはじめ、事前調査団の派遣などについても協議しようとしたものの、国旗と国歌の問題のため、協議そのものが進められなかったということ。

趙副会長は、「北朝鮮の歴史上、太極旗が北側の空で翻り、愛国歌の歌声がこどますることがなかったとして絶対あり得ないことだと言っている。しかし、国対国の試合であるのに、韓半島旗とアリランを使おうというのは話にならない」と話した。

FIFAが主管する国際Aマッチでは両国の国旗を掲揚し、遠征チームとホームチームの国歌を演奏するのが原則。北朝鮮がこれを拒否し、南北統一サッカーの時に使った韓半島旗とアリランを使おうと主張しているわけだ。

趙副会長は、「一応、我々の方では太極旗と愛国歌を使わなければいけないとクギを刺した。もう北朝鮮がどのように決定するかにかかっている。この問題で合意できなければ、第3国で試合をする可能性も排除できない」と話した。

実務協議は東アジア連盟選手権大会期間とその後も続ける予定だ。しかし、南北が並んで1勝ずつをあげている中で行われる試合だけに、主導権を握るための北朝鮮の心理戦が続くものと見られ、合意に達するのは簡単ではなさそうだ。

仮に太極旗と愛国歌の問題が解決されても、記者団や応援団の数などでも意見が食い違うものと予想され、試合より事前の実務協議の方がさらに厳しいものと見られる。歴代南北対決では南韓が5勝3分け1敗と優位を占めている。



yjongk@donga.com