韓国プロ野球チームの斗山(トゥサン)が、「バブル状態」の選手年俸に対する見直しを始めた。
斗山は、FAの金ドンジュ(元斗山)約束した4年間で総額62億ウォンの史上最高額の提示を白紙に戻した。海外派の金善宇(キム・ソンウ、前サンフランシスコ)には、この間、起亜(キア)に入団した徐在応(ソ・ジェウン)投手がもらった1年間の総額15億ウォン線に低めた。
昨年末、韓国野球委員会(KBO)が加入金60億ウォンでのKTの新しいプロ野球団設立を発表した後出た措置だ。
●斗山経営陣、「KT、納得のいくお金を出して加入せよ」
斗山グループは、KTが安値に設立するうえ、ソウル縁故までただでもらうことに大変腹を立てている。
これに斗山は、プロ野球が8球団で行かなければならない当為性は認めながらも、KTが現代(ヒョンデ)球団の買収でない設立をするなら、正当に現代球団選手たちの年俸などを支払い、ソウル入り費用まで出さなければならないと声を高めた。
金珍(キム・ジン)斗山社長は、「我々は毎年、100億ウォンを越える赤字を甘受して野球団を運営して来たのに、KTが無血入城するのは絶対に受入れられないという方針だ」と述べる。斗山グループの一部では、「野球団を数年休んで、慢性赤字を解消した方がましではないか」という話まで出たという。
このようなことから、8日のKBO理事会では激論が予想される。
●金ドンジュ、金善宇の年俸は下方修正
斗山は昨年11月、金ドンジュに4年間62億ウォンのFA最高額を提示したが、金ドンジュから返事がなく、FA契約を原点から始めると話を変えた。
斗山は金ドンジュとの再交渉で、以前、沈正洙(シム・ジョンス、三星)選手が受けた4年間で最大60億ウォンより低い金額を提示する方針だ。
金ドンジュは、「新しい協議案が出れば再び論議するつもりだが、まだ日本進出に未練がある」と話した。金ドンジュは6日に日本へ向けて出国し、横浜の関係者に会って入団を打診している。
これに対し、斗山の金テリョン運営部門長は、「トンジュに考える時間を充分に与えたが、返事がなかった。日本にもっと関心が多いようだ」と契約が簡単でないことと展望した。
斗山は、金善宇選手とも1年間で最大15億ウォンが契約のマジノ線だと話した。斗山の関係者は、「善宇に昨年、2年間で総40億ウォンを提示した時と今は状況が違う。無理してまで迎え入れるつもりはない」と述べた。トレードを要請した洪性炘(ホン・ソンフン)選手は、あまりにもビッグカードであるうえ、昨年、高い年俸(3億1000万ウォン)を受けているため、まだ他の球団からは何の提案もない状態だ。
KTのプロ野球団安値売却論難の影響で浮上した年俸バブル崩壊が、プロ野球界の全面的な構造調整につながる兆しをみせている。
beetlez@donga.com






