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[オピニオン]安家

Posted December. 24, 2007 06:27,   

金泳三(キム・ヨンサム)大統領就任直後の1993年3月11日付の東亜(トンア)日報の社会面に掲載された1枚の写真は、文民政府発足を象徴的に示している。掘削機が大統領府前の宮井洞(クンジョンドン)の安家を撤去する場面だった。1979年の10・26朴正熙(パク・チョンヒ)大統領殺害事件の場となった安家は、権威主義政権の遺産だった。金泳三大統領の安家撤去は、密室政治、工作政治との断絶の宣言だった。宮井洞の安家が撤去された場所には、1万平方メートル規模の「ムグンファ広場」という市民の憩いの公園ができ、観光客と市民から愛されている。

◆1970年代に生まれた安家は、大統領府周辺の宮井洞、清雲洞(チョンウンドン)、三清洞(サムチョンドン)に合わせて12軒もあった。安家は、権力者たちの密かな遊興の場として利用されたりもした。就任初めに安家を自ら視察した金泳三大統領は、「一言でいえば、女性と遊ぶ家」と言った。1980年代は、財閥と権力者が政治資金をやり取りする政経癒着の現場でもあった。軍、安全企画部、検察などの権力機関の関係者たちが、マスコミに露出せずに時局対策を話し合う場所としても愛用された。

◆安家は、最高統治者の余暇生活とも無関係ではない。毎日大統領府官邸で過ごしていると、しばらく変わった環境でストレスを発散したいという心境になる。韓国とは対照的に、米国の大統領たちは、あからさまに帝王的休暇を楽しむ。レーガン元大統領は在任の8年間、436日の休暇という記録を残した。その記録は、間もなくブッシュ大統領に破られそうだ。むろん、米国の大統領たちは、安家の代わりにワシントン近郊の別荘キャンプ・デービッドや、ボストン南部海岸のマーサズ・ヴィニヤードのように、個人の牧場や別荘で余暇を楽しむ。

◆李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者が、警護問題で就任時まで大統領府近くの安家で過ごすことになった。この安家は、国家機関が秘密維持が必要な業務をする時だけ利用されるという。李当選者は先週末、安家のテニスコートで諮問団や側近たちとテニスをして休息を楽しんだ。同じ安家でも利用の仕方によって、その言葉どおり「安全家屋」になりもし、不正と堕落の場所になりもするようだ。

権順沢(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com