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国民マラソン選手の李鳳柱、五輪金メダルに再挑戦

国民マラソン選手の李鳳柱、五輪金メダルに再挑戦

Posted December. 18, 2007 05:25,   

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「11.9%(李鳳柱のソウル国際マラソン優勝)vs10.0%(SKの韓国シリーズ優勝)」

30メートルもリードされていた李鳳柱(イ・ボンジュ、37、三星電子)がケニアのポール・キプロプ・キルイを抜いて大詰めでの劇的な逆転ドラマを演じた2007ソウル国際マラソン兼第78回東亜(トンア)マラソン大会の視聴率は11.9%(AGBニルスンメディアリサーチ)だった。「スポーテインメント(スポーツとエンターテインメントの合成語)」のブームを起こしたSKが斗山(トゥサン)を制して優勝したプロ野球韓国シリーズ第6戦の視聴率は10.0%(TNSメディアコリア)だった。いずれもMBCが中継した。

それほど李鳳柱の力走は全国民の関心を集めた。2人の息子の父親として、マラソン選手としては「還暦」と言われる年齢にもかかわらず、世界最強のケニアの出場選手21人を引き離して優勝したことに国民は喝采を送った。

当時、李鳳柱は38.5キロ地点でキルイに30メートルも引き離された2位だった。「このまま終わるのか」とがっかりした瞬間、李鳳柱の逆転劇が始まり、ファンはこぶしを握ったまま応援した。

李鳳柱が蚕室(チャムシル)総合運動場の交差点でキルイに追いつくと、街頭から「わ〜」という歓呼と喝采が沸き起こった。李鳳柱は2時間8分04秒でキルイ(2時間8分29秒)に25秒差をつけトップに立った。

李鳳柱のソウル国際マラソン優勝は、個人的にも「まだあきらめは早い」と出直す契機になった。李鳳柱の優勝記録は、2000年東京マラソンで立てた韓国最高記録(2時間7分20秒)に次ぐ自己通算3番目の好記録であり、韓国選手が国内大会で立てた歴代最高記録だ。

また、国際大会の優勝は2001年ボストンマラソン以後6年ぶりであり、東亜マラソン優勝は1995年以後12年ぶり、月桂冠をかぶったのは2002年釜山(プサン)アジア大会・金メダル以後5年ぶりのことだ。

李鳳柱が優勝した後、「五輪の金メダルに再挑戦する」と言ったのも、まだ最盛期に劣らない走り方ができるという自信を得たからだ。今年のソウル国際マラソン優勝記録で来年の北京五輪出場チケットをゲットした李鳳柱は、2008ソウル国際マラソンで韓国記録に挑戦した後、北京へ行って金メダルに挑む。李鳳柱は1996年アトランタ五輪で銀メダルを取っている。

李鳳柱はフルコースだけで35回完走した。それでも「力が及ぶまで走る」と言っている。目標を定めた後、自己管理に徹する「国民マラソン選手」の李鳳柱。国民はこのような彼の姿に喝采を惜しまない。



yjongk@donga.com