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大統領選挙D−16、警護に赤信号

Posted December. 04, 2007 04:15,   

ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)大統領選候補が3日、遊説中に卵を投げつけられ、民主党の李仁済(イ・インジェ)候補の警護車両が交通事故を起こすなど、有力候補の警護問題にまたも関心が集まっている。先月には、無所属の李会昌(イ・フェチャン)候補が卵を投げつけられたうえ、空気銃殺害の脅迫を受けた。

李候補は3日午後2時40分頃、京畿道議政府市(キョンギド・ウィジョンブ)の中央路(チュンアンロ)交差点で、遊説車両に上ろうとした時、僧服を着たソ容疑者(54)が投げた卵が胸と腰にあたった。李候補は何も言わず、卵を払い落として遊説を続けた。ソ容疑者は警護員に取り押えられ、警察に連行された。

李候補側には、同日追加投入された警護員1人のほかにも、私設警護員9人と警察27人の36人で構成された警護チームが警護にあたっている。経歴2年以上、3段以上の有段者で、李候補が移動する時は四方に注意を配り、李候補の乗った車がスピードを出すまでは、警護車両に片手をかけて周囲に注意を向けるなど、スパイ映画を連想させるシーンを演出した。

李候補は先月27日に選挙運動を開始した直後、警護チームの勧めで、上着の下に防弾チョッキを着用したが、ぎこちないうえ鈍く見えるという指摘を受け、大規模な聴衆が殺到する遊説以外ではほとんど着用しないという。

先月卵を投げつけられた李会昌(イ・フェチャン)候補側は、どの候補陣営よりも警護に敏感だ。警護員も大幅に増え、7人のボランティアで構成されていた警護チームを警察の協力を受けて最近27人になった。

李候補が遊説現場へ行く時は、3人ずつ4チームが現場で状況をチェックし、身辺警護は残りの15人が担当する。候補が乗った車が移動する時は、前後に警護車両が1台ずつつく。万一の事態に備えて、防弾服が入ったかばんと防弾傘も持参している。

「抱いてください」キャンペーンを実行している大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補の警護チームは、遊説のたびに有権者たちが突然近付くため、「突発の事態」を憂慮している。約30人にもなる警護チームは、特に酒に酔った有権者と鄭候補が接触する時は冷汗をかきながら見守っているという。

鄭候補は、近くの距離は車ではなく地下鉄で移動して有権者に会おうとしているため、密着随行の警護員の困難は増す。先月30日午後には、鄭候補がソウル地下鉄4号線の東大門(トンデムン)運動場駅などで帰宅する市民を抱擁し、警護員たちを緊張させた。

創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)、民主党の李仁済、国民中心党の沈大平(シム・デピョン)候補も、10人内外の警察支援を受けて遊説をしている。