
10年前のこの時期、20歳の少女はわくわくしながら、「未知の世界」へ一歩を踏み出した。1997年米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー・Qスクールに出場して堂々と首席合格した後、翌年から休むことなく走りぬけてきた。ときには負傷やスランプというハードルにぶつかり倒れたこともあるものの、そのつど、不屈の意志で立ち上がり、勝利の喜びを味わった。
ついに「夢」を実現した。朴セリ(30、CJ)は13日、米フロリダ州オーガスティンで行われた世界ゴルフ名誉の殿堂の入会式で、最年少メンバーとなった。ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、ナンシー・ロペス(以上米国)ら、「ゴルフ界の伝説」をはじめ3000人の祝賀客が見守るなか、朴セリは「子どものころから理想を高く持てという父の言葉を肝に銘じてきた。今日でその目標を完成した」と感激を述べた。
また、「みんなは、私を韓国ゴルフの立役者と言うが、本当に困難で孤独で、負担の大きなことだった。しかし、私の後を継ぐだれかを思い浮かべながら、無限の責任を感じ、さらに強くなった」と話した。120人しかいない名誉の殿堂の会員にその名を連ねた朴セリは、「名誉の殿堂では、私は一番年下。新人の気持ちに戻って、また違う何かに向けてさらに努力したい」と誓った。
朴セリはすでに2004年、ミケルロブウルトラオープンまでに通算24勝をあげ、名誉の殿堂入りの資格を取った後、今年5月、マクドナルドチャンピオンシップによって「10年の現役活動」という要件を満たした。
LPGAツアーのケロリン・ビブンス・コミッショナーは、「アジア選手として初めて名誉の殿堂入りを果たした朴セリは、世界ゴルフを牽引している」と褒め称えた。
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