米国連邦準備制度理事会(FRB)の公定歩合引き下げ措置で、米国やヨーロッパの株価が上昇したのを受け、コスピ指数が市場最大規模で急騰した。
また、為替相場はウォン高に転じ、債券価格も勢いの弱さを示すなど、信用不良化への懸念で乱高下した国内金融市場はひとまず、落ちつきを取り戻した様子だ。
20日、ソウル証券市場でのコスピ指数は、直前の取引日である17日より、93.20ポイント(5.69%)急騰した1731.27で取引を終え、4日(取引日基準)ぶりに上昇に転じた。コスダック指数も48.11ポイント(7.14%)上昇した721.59で取引を終えた。
同日のコスピ指数の上げ幅は00年3月2日に立てた従来の記録(66.28ポイント)を上回り、1983年1月のコスピ指数発表以来、史上最大規模となった。また、上昇率は02年2月14日に7.64%上がって以来、5年6ヵ月ぶりに高水準をマークした。
証券先物取引所では同日、コスピ市場とコスダック市場での先物価格が、取引の間に急騰ぶりを示すと、サイドカーを発動した。サイドカーとは、先物の価格がコスピ市場では5%、コスダック市場では6%以上変動した状態で1分以上取引された場合、プログラムの売買呼び値の効力を、5分間停止する制度をいう。
コスピ市場での株価急騰を受けてサイドカーが発動されたのは、04年5月19日以来3年3ヵ月ぶりで、初めて株価が史上最大規模で暴落した16日、短期急落でサイドカーが発動されたことがある。
株価急騰を受けて、この日一日、上場企業の時価総額は、コスピ市場とコスダック市場を合わせて、計52兆6300億ウォン増加した。
日本や中国などのアジア証券市場も軒並み上昇した。
先週末、年間最低値を記録した日本の日経平均株価が458.80円(3.00%)急騰した15732.48円で取引を終え、中国上海の総合指数や台湾の加権指数もそれぞれ5.33%と5.26%上昇した。
株価急騰を受けて、為替相場もウォン高に転じた。
ソウル為替市場でのウォン相場は17日より1ドルあたり7.40ウォン下がった943.00ウォンで取引を終え、今年に入って最も大きな下げ幅を記録した。円に対するウォン相場も21.71ウォン下がった100円あたり822.86ウォンを記録し、円高の勢いが鈍るもようを示した。
為替専門家たちは、米国の公定歩合の引き下げで、為替市場の不安が落ち着きを取り戻し、安全な資産であるドルを好む現象も弱まったと説明した。
swon@donga.com ssoo@donga.com






