アフガニスタンで拉致され抑留されている22人の韓国人の一人イム・ヒョンジュさんが一昨日、米CBS放送を通じて「どうか助けてください」と訴えた。「私たちみんなひどい状況にある」というイムさんの言葉に、生死の岐路に立っている拉致被害者たちの苦しさと恐怖が生々しく伝わる。家族はもちろん、全国民の胸も引き裂かれる思いだ。
女性のイムさんを選んでインタビューに応じさせた拉致犯たちの意図は、容易に想像できる。手段と方法を選ばずに、自分たちの要求を貫くための卑劣な策略だ。罪のない我が国民を拉致して一人を殺害しながら、何らの罪意識もなく脅迫の水位を上げている彼らに憎しみを感じる。人質が全員解放されるまで希望を捨ててはならないが、果たして彼らを説得することができるのか、不安が募るのも事実だ。
今日で拉致から10日目になる。拉致犯たちは砂漠と山岳地域に被害者たちを連れ回しているという。40度を超える猛暑の中で、食べ物でもまともに与えられているだろうか。人間以下の待遇を受けながら、死の影が見え隠れする極度の恐怖の中で一日一日を送っている姿が目に浮かぶ。動員可能なあらゆる方法をフルに使って、被害者たちを連れ戻さなければならない。アフガン政府や米国政府をはじめ、力になるようなすべての国に協力を求めなければならない。
幸いに人質の解放を要求する声が地球村の各地から出ている。犯行が行われた地域であるアフガンのカズニ州では住民1000人余りが韓国人の解放を求めて命がけのデモを行った。国際オンライン社会運動組職のアバズ・ドット・オルグ(www.avaaz.org)は解放を訴える署名運動を開始し、27日現在4万5615人が参加した。ほとんどが外国人である韓国イスラム中央会信徒たちも昨日の定期礼拜で切に解放を祈った。寛容がイスラムの精神であることを改めて確認する。
犯人たちも人間であれば、世界人たちの訴えに耳を傾けるべきだ。これにそっぽを向き人質に危害を加えるなら、自らの墓穴を掘る格好になるだろう。犯人たちが気持ちを和らげるよう、世界人たちが熱い心を集めてくれることを心から訴える。先に全世界にいる16億のムスリムたちから、人間であることをあきらめようとするイスラム兄弟たちの蛮行を阻止するために、力を合わせてくれることを懇願する。






