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[社説]趙舜衡の道、金ハンギルの道

Posted July. 25, 2007 03:03,   

いわゆる反ハンナラ陣営の人々が24日、未来創造大統合民主新党の創党準備委員会を発足させた。しかし、「野合古党」をなぜ新党と言うのか理解しがたい。党名に「未来創造」が入ろうが、「新天地開拓」が入ろうが、率直に言って対国民詐欺劇だ。大統領選挙用の仮説政党であることは明白である。いわゆる大統合新党の実体を読むのに役立つ事実の一つは、「金ハンギルが入り、趙舜衡(チョ・スンヒョン)が抜けた」という点だ。

金ハンギル氏は、ヨルリン・ウリ党で院内代表まで務めながら、ウリ党の看板では大統領選で勝算がないと言って、2月7日に議員22人とともに離党した。3ヵ月後、金氏は中道改革統合新党という政党を作り、6月27日に民主党と合党し、朴相千(パク・サンチョン)氏とともに統合民主党共同代表職に就いた。そして、また1ヵ月後には、形式上党籍を維持した状態で、「未来創造新党」結党準備委に加わった。過去に遡れば、金氏は03年9月に民主党を飛び出して、ウリ党を作った人々の一人だ。少なくとも、この約4年間の国政破綻に共同責任を負わなければならない人物である。しかし、金氏が今していることは、「服を着替えて化粧を直し」、別人に化けて振舞うようなものだ。

趙舜衡氏は、民主党からウリ党が分党する時にはついていかずに残り、これまで同じ地位を守っている。数日前には、ただハンナラ党に対抗するための反ハンナラ陣営の「ごった煮大統合」には参加できないと言って、統合民主党の党籍で大統領選に出馬する意思を表明した。趙氏は、金大中(キム・デジュン)前大統領の正道を外れた「大統合入れ知恵」にも批判を躊躇しなかった。政治において名分が何であり、所信が何であるかを行動で示している。

自称大統合新党は、一言で言って「趙舜衡はおらず、金ハンギルがいる」そんな政党だ。参加した国会議員は64人だが、旧民主党出身3人を引いた61人は、ウリ党出身である。彼らの中には、金氏のように華やかな変身履歴の持ち主が数え切れないほど多い。ハンナラ党を離党した孫鶴圭(ソン・ハクキュ)前京畿道(キョンギド)知事と一部市民社会団体関係者で構成された「未来創造連帯」も加わったが、だからといってウリ党の色が簡単に脱色されるだろうか。ここに親盧や比例代表議員など、ウリ党に残った人々と金前大統領の次男の金弘業(キム・ホンオプ)統合民主党議員が参加したところで、大統合新党だと言うにはきまりが悪いだろう。簡単に「帰ってきたウリ党」、縮めて「帰リ党」と呼ぶのはどうだろうか。